<音楽が出ます、音量に注意>
「もう一軒、行ってみたい所があるんです」
いよいよ、話したいことが出てくるのか?
2軒目に案内されたのは、「酒場ハマギリ」
「国産のジンがあるんです」
ジントニックで乾杯、とても美味しい。
あっという間に2杯目。
ジントニックの響きに消えかかった青春の残像が蘇る。
学生時代に呑む時は、たいていジン。
あの頃の有り余るエネルギー。
特に夢を抱いていたわけでもないあの頃、
ただただ呑み会は、楽しくて。
朝まで、いったい何を話していたのだろう。
決まって翌日は昼過ぎまで、みんな無口。
ハマギリのジントニックは、爽やかで美味しい。
気がつくとグラスが空になっている。
舌をリセットし、次の肴を引き立てる。
会話のリズムも早くなる。
ジンが彼女の舌を回し、細い腕を忙しくする。
「ついつい飲んでしまいますね~」
3杯目を飲み干した。
「春から3キロ痩せました、というよりやつれた感じです」
労働意欲がないと口癖の彼女だが、一度引き受けたら完璧を目指す。
自分が納得するハードルが高いのだ。
「責任を果たさないと気持ち悪くないですか?」
久し振りに聴いたセリフ。
彼女にとって仕事のストレスは、難易度じゃない。
おそらくスタッフの問題。
<肉厚のホヤをレモンと山葵で。美味しい!>
<甘くてサクサク、ホクホクのカボチャの天婦羅も美味しい>
「ストレス解消は、どうしてるの?」
帰りの夜道で、闇に向かって「勝手にしやがれ」と言うらしい。
「今言ってみたら?」
少しためらった後、
「勝手にしやがれ!」小さい声でも迫力十分。
まだ大丈夫そうだ(笑)
それから色々と吐き出した。
彼女のゴミ箱になる時間(笑)
でも、だらだらと続くわけじゃない。
<バラ肉のナス炒めもちょい辛で美味しい>
<タコも美味かった。ビジュアルもいい>
ハマギリは地元の素材を丁寧に調理している。
「この店は、地元の素材を紹介したり、こだわって使っているんですよ」
彼女は、何かで知り、一度呑みに来たいと想っていた。
「やっぱり気になったら動かないと」
マスターは、地場産の製品化など様々な取り組みをしている。
いつか、ゆっくり話を聴きたい。
物語がありそうだ。
トレンドの国産のジンをより美味しくしてくれる「ハマギリ」
来週の数人の集まりは、ここに決めた。