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今月、雑誌の仕事で2度、岩泉を訪れた。

街にさしかかると宇霊羅(うれいら)山の強烈なインパクト。

どこからも見える。

目指したのは、栗しぼりなどで有名な栗菓子処「中松屋」さん。

 

「岩手、盛岡・花巻のおみげ手帳」は、宮沢賢治が生まれ育った花巻と

思春期を過ごした盛岡の名品や若者達が作り出した新しい物を掲載した。

せっかくなので、街に暮らす人が紹介。

 

 

ある日、岩山のGEN・KI(ゲンキ)さんでお土産を持ち寄り撮影

ミュージャンで仙台と盛岡を駆け巡っている人の一押し。

<栗菓子処 中松屋の「饗(あえ)の山」>

 

 

彼女のコメント。

「饗の山は、栗の餡と瑞々しい羊羹の甘さが上品で大人の女性に喜ばれるんです」

皆が「美味しい!」と拍手。

「一度食べたら虜になりますよ」

 

 

昭和元年創業、長年「栗」にこだわってきた中松屋

栗の持つ甘さを活かすお菓子作りにこだわり続けている。

全国の有名な栗菓子を食べ尽くし、独自の美味しさを創り上げた。

完成までの努力は、並大抵のものじゃない。

 

 

とても美味しい。

口の中で、栗の独特な甘さを羊羹が邪魔しないで引き立てる。

 

6人中、初めて食べたのは3人。

そのうち2人は名前は知っていた。

知らなかったのは、自分だけ。

 

 

 

 

中松屋さんの帰り道にスタッフが指差した。

「饗の山って街から見える、急峻で岩肌が目立つあの山なのかな?」

ガソリンスタンドで尋ねてみた。

「あ~ あれは宇霊羅山と言って下に龍泉洞があるんです」

 

 

 

「そうなんですか、饗の山は、どこですか?」

「裏手のこの山です」

 

スタンドを出て裏手に回ったがよく分からない。

大型犬と散歩している人に聞いた。

「ここですよ」と目の前の森を指差し、苦笑い。

礼を言い車を降りた。

山とというより丘だった。

建物が邪魔してどこからも写メに収まらないので、少し離れた。

 

なるほど。

窮屈な盆地を囲む急峻な山々の中にあって、優しい丘陵。

饗の山は、中松屋さんの裏手にあり、街に寄り添っている風だ。

 

 

 

 

「おみやげ手帳」の制作を通じて、

こだわりの銘菓「饗の山」に出逢えて店の方々にも温かく迎えてもらった。

雑誌作りで楽しいのは、直接「作り手」から話を聴いている時。

こだわる人の話には、説得力があり、心に沁みる。

 

 

 

 

実は、この取材で、和菓子と洋菓子の境を越えた「いせんさか」と言う銘菓とも出逢った。

栗菓子を包むシナモンの香り。

次々に感動の連鎖。

でも、この話はいずれまた。

 

 

 

 

 

 

 

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