<音楽が出ます、音量に注意>
日本の夏の終わりから秋にかけては、果物天国。
その中でも桃が好きで、勝手に果物の女王と想っている。
早起きして、盛岡の街から国道106号を東に。
川目の天狗の里から遠野に向かう県道396号抜ける道に入り、
宮古に行く新しい道路の下をくぐり、すぐ。
小さな直売所の看板。
「ふじむら農園」
実は、前日の午後にも行ったが完売。
藤村さんに会えてちょっとだけ話を聴いた。
日によって収穫量が違うが明日は、朝の8時頃から半頃だと大丈夫とのこと。
「予約したいのですが」と言うと、
「朝採りなので、硬めです。試食してみてから決めて下さい」
忙しい中、とても丁寧に教えていただいた。
これでは苦手な早起きをするしかない。
<ふじむら農園の「白桃 川中島」>
完熟した柔らかな桃を好む方には、合わないかもしれない。
以前、親戚の子で小さな子が店頭に並ぶ桃を指差して、
「おしりがある!」と言ったのを想い出した。
その日、食べると硬い。
でも、瑞々しい白桃から零れる果汁がたまらない。
思わずニンマリ。
白桃 川中島は、長野の池田さんと言う方が続けていた品種改良で発見。
昭和の半ばから出荷が始まり、品種を独占することなく生産者に広めたとのこと。
薄桃色で大玉。
半分に切ると種の周りが紅い。
美味しさは、色々な人の努力で実り、私達に届く。
冷蔵庫に入れず一日おいた川中島は、さらに美味しかった。
この桃に至るまで、ふじむらさんの努力は並々ならぬものがあったのだろう。
翌日は、美味しくて、桃に愛おしさすら湧いてきた(笑)
川中島の次に実る品種もあると聞いた。
9月下旬まで味わえるらしい。
しかし、美味しい物には、作り手がいる。
その人のこだわりを求めて、秋の早起きが始まりそうだ。