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7月の半ば、小さな神社のお祭り
神社と公園、歩いても数分の距離の歩行者天国が会場。
しかし、凄い人だかりで、すれ違いも大変だ。
町内に暮らす人たちが屋台を出す。
道端のステージでは、シルバーバンド懐かしい曲を奏でる。
しだいに盛り上がり、手に手を取って踊るシルバーも現れて。
モチまきは、凄い人だかり。
金魚すくい、的あてやあれこれと数は少なくても家族連れで大賑わい。
昔ながらの街に、笑い声と懐かしさが溢れる。
さて、お目当ての「うす焼き」へ
蕎麦屋を閉めてからも、この祭りに屋台を出す夫婦が焼く。
生姜が効いて、いい香り。
なにせタレがいい。
みんなが並ぶ
朝から立ちっぱなしの親方はふらふら。
夕方、ついに若手にバトンタッチ。
並ぶのが苦手な食いしん爺だが、食べたくて長蛇の列に
若手にタッチした親方は「おや、元気そうだね、いゃあ~疲れた」
昨年以来の笑顔で出逢う。
その場で、ひと口のつもりが一本、食べてしまった。
一年振りの「美味しい」
たぶん盛岡界隈のソウルフード
小麦粉を溶いて鉄板に薄く延ばして焼く。
ネギ、生姜、天かすなどを入れ、焼き上がると醤油タレを塗る。
そしてクルクルっと巻き上げる。
次々と顔見知りと出逢い進まない。
ようやく静かな道へ。
薄暗くなった街を歩きながら、今の自分が不思議だと想った。
子どもの頃、殆ど祭りにも出かけず、
社会人になっても大きな祭りの夜は、裏道を急ぎ足。
それが今では人混みを歩き、屋台を覗く。
先日、ちょっと嫌なことがあった。
単なる行き違いなのに、ついムカッとしてしまった。
疲れていた事もあるが、気がつくと嫌味な言葉が口をついて・・・
やりとりの是非がどうであれ「あの言葉は、らしくない」ときつく言われた。
本来の自分は、嫌味たらしく、一人が好きだ。
しかし、周囲は快活で社交的な人だと決めつけている(笑)
人間って奴は、そう一面的で単純な生き物じゃない。
思い上がって失敗した後に襲う自己嫌悪。
まだまだ、だなあ~
「薄焼き4枚」と「初心の大切さ」という重い土産を抱えた帰り道。