<音楽がでます、音量に注意して下さい>

 

 

 

仕事で盛岡駅に行き、終わると夕飯の時間

一緒の人に聞いてみた。

「夕飯は、どうするの?」

 

とんかつの「むら八」で一致。

カツカレーにした。

久しぶりにゆっくりと夕飯。

 

 

 

「カツカレーって誰が考えたのかな?」と呟くと向かいの人がググる。

 

「昭和24年、銀座でプロ野球選手「千葉茂」さんが行きつけの「グリルスイス」で、

カレーとトンカツを注文し、

『一緒にしてくれ』と言ったことが始りみたいですよ」

笑って続けた。

「千葉さんのカレーと言われたらしいですよ」

 

盛岡の千葉も賛同!(笑)

 

 

カップラーメンが茹で上がるより、早い回答。

疑問を妄想する暇もない。

例えば、

「厨房で、カレーにトンカツを落としてしまい、まかないで食べたらとても美味しかった。」

とか。

 

食べ終えてお茶を飲んでいると、なぜか自転車の話になった

「いつから乗れました?」

彼女は、中学を卒業する頃にやっと乗れたと言う。

 

あれは、小学2年か3年

「新車だぞ」と渡された紺に近い青の子供用の自転車。

小さな荷台を押さえてもらい猛練習。

逆上がりも、自転車も母の檄が飛ぶ。

なんとか乗れるようになり、珍しく早く帰った父にお披露目。

ハンドルが左右に揺れ、なぜか左へ、左へと。

蓋のない側溝に気づくとますます右往左往。

側溝に入りかけて、目をつぶった。

慌てた父が駆け寄り、荷台を押さえ、前輪が宙に浮いて止まった。

緊張している背中に、「まだだな」と父の声。

 

学年が進むにつれ、背丈が伸び両足は、ハンドルの外。

それでも勢いよく漕いでは友達を追い抜いた。

 

話し終えると向かいで手を叩いて笑う。

「僕の過去までは、ググれないだろう(笑)」

 

続きは、話さなかった

ランドセルも終わる頃、

蒼い前輪のタイヤカバーは傷だらけで下地が見えてきた。

鮮やかな水色の線が数本現れた。

中古だった。

悪気が無くても大人の嘘は、子どもにとって治りにくい傷になった。

 

 

 

サクサクのトンカツは、カレーのちょい辛と相性がピタリ。

口の中で、脂身の甘さが際立ち、とても美味しかった。

 

満足した帰り道

考えて見れば、父の背中を追いかけてきたのかもしれない。

川縁の道は、ちょっと涼しくて心地良かった。

 


 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 盛岡情報へ
にほんブログ村 にほんブログ村 グルメブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 スイーツブログへ
にほんブログ村