<音楽が出ます、音量に注意>
透きとおった歌声
葛巻町の酪農家のミュージシャン 橘和徳さんの「千のありがとう」
4月も半ばの日曜日
花巻で打合せ。
また新たな取り組みの始まり。
せっかくの花巻です。
少しだけ宮沢賢治を感じ、盛岡に帰る途中の寄り道三昧。
花巻から東へちょっと走って土沢商店街。
佐々長醸造で、味噌と出し汁を持ってレジに。
おっと、あるじゃないか!
いつも早々に売り切れる味噌おにぎりが何個か残っていた。
すかさず3個買った。
<佐々長醸造の味噌おにぎりは、経木に包まれて>
花巻と言えば「宮沢賢治」
土沢に行く前、
賢治がある時期暮らした場所に寄った。
教壇から降り、自炊生活をしていた「羅須地人協会」
黒板に「下ノ畑に居リマス 賢治」と書いていた所。
向かう道がいい。
真っすぐな細い道の突き当りに羅須地人協会がある。
遠くに早池峰山が霞んで見えた。
眼下に広がる田園風景と北上川を囲む樹々。
そして優しい山並み。
ここに立つと決まって軽くため息がでる。
大正末期に教師を辞め、この地で暮らし始めた。
近在の農業青年達に土壌や肥料などや農民芸術などを語ったという。
賢治の理想郷を想う。
するとなんだか、一緒に来た人と「鬼ごっこ」をしたくなった(笑)
じゃんけんで負け、鬼となり全力で追いかけた。
いい年をした二人の駆けっこは、ただの早歩き。
必死で追いかけ、すぐに息切れ。
でも楽しかった。
東屋に腰かけ、空を見上げた
林の詩が聞こえた。
宮沢賢治の童話の登場人物が次々と樹々の合間から見え隠れしては消えていく。
「ジョバンニ君は、今、何を見ているのだろう」なとど想いつつ、
両手を膝について空を見上げていると、
「あ~ もう身体が悲鳴をあげてます、なまってます。それにしても・・・」と続きが出ない。
「なに、その後は?」
「いえ、まだちゃんと走れるんですね」と笑う。
反射的に身体がシャンと伸び、まだカッコつけたい自分がいる。
それから土沢に向かったのです。
味噌おにぎりも買い込んで、盛岡への帰り道。
鬼ごっこのせいもあってかペコペコ。
コンビニで腹ごしらえすることに。
<チンして貰ったタンメンもなかなか美味しかった>
三個の味噌おにぎりは、あっという間に無くなった。
そして今日も暮れていく。
<美味しさは、見てのとおり>
送り届けた後は、
家でビールを呑みつつ、
「賢治も味噌おにぎりを食べたんだろうなあ~」
なんて想っているうちに瞼は重くなる。