<音楽が出ます、音量に注意>
今は、3月も下旬、
珍しく雪の無い冬も終わりかけ、待ちに待つ北国の春も近い。
それは、2月のある日。
ランチ時になっても風が身を斬るように冷たかった。
美味しさと温もりを求めて、「ジャーラン ジャーラン」に行った。
<チキンの料理から>
ここは、駅の近くで、カウンターから盛岡駅が見える。
始めて入った時には、カウンターがあることすら気づかなかった。
というのはガンガン食べまくり、話し込み、時間が経つのを忘れ、慌てて出てきたから。
それと近頃の注意力低下(笑)
2月のその日は、カウンターに座った
ガラス越しの陽光が心地良かった。
テーブルの木の温もりを感じながら駅前を見下ろす。
高い所から街を眺めていると不思議と心にゆとりができたり。
これは食いしん爺だけなのかな?
<5感で味わいました>
銀座KIHACHI(キハチ)の料理をベースにした様々な料理です。
窓の外と綺麗な料理を見る(視覚)
スープの香り(臭覚)
一つ一つ、美味しい野菜を味わう(味覚)
シャリシャリと心地いい。
手に持つとパリッと感ともちもち感(触覚)
パンとクロワッサン
とても美味しかった。
その人も満足げでご機嫌。
「美味しい」で、話も弾む。
テーブルに笑顔も零れ、楽しい会話に心もワクワクっと(笑)
素敵な声を聞きながら(聴覚)
そしてクラムボンの珈琲がまたいい。
深煎りの豆の味を最大限に引き出していてとても美味しい。
珈琲の香り、取っ手の感覚、深い味わい。
微かに揺れる湯気を見て、「美味しい」の声を聴く。
珈琲も五感で。
「ジャーラン・ジャーラン」の名を知ってはいたけれど、じっくり来たのは今年に入ってから。
まだ、2度目だ。
盛岡を知っているつもりでも、自分に見えていない事が近頃多い。
どうも、決めつけたり、固定観念に縛られていたり、脳細胞が不活性になっていた。
五感は脳を活性化させるという。
見て、聴いて、触って、香りを楽しみ味覚を大いに働かそうと思う。
誰だって幼子の頃は、愛くるしい顔で、
真っすぐ大人の眼を見つめて「これ、なぁ~に?」と聞いていたはず。
「経験」というやつは、きっと上手に扱わないと頭が錆びてしまうのだろう。
ただ、美味しい物を食べた時には、素直になれる気がする。
盛岡の駅前のぴょんぴょん舎のビルには、色々な「美味しい」が沢山。
そして、各フロアとも、ゆっくりできる空間が広がっている。
地産地消の料理を沢山味わった。
とても美味しかった。
北国の大地の力を活かして素材を育む人、それを見つけて調理する人がいて、
テーブルに置かれる。
近頃、あちこちの生産者にお邪魔する様になり、
料理からそれぞれの作り手たちの心が、少しだけ見えるようになってきたと思っている。
そんな自分が、ちよっと嬉しい。
<盛岡駅前、ジャ―ランビル4階にある素敵な空間>