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2月の13日(水曜日)

「旧橋本家別邸」に向かった。

 

盛岡から花巻へは、車でゆっくり行っても1時間ほど。

この街で高校生活を送った。

高校の後輩から「素敵なカフェに行って来た」と聞き、想い出したのだ。

 

昨年の秋のミニクラス会で女子達が、

「友達の実家の別邸が、とても素敵なカフェになっていた」と口々に話していた。

 

ちょっと遅めのランチタイムを狙った。

国道4号線を南下して花巻に入る。

今は少し寂しい目抜き通り、上町に右折。

マルカンデパートの向かいの駐車場に停めたのが午後1時半頃。

たしか、この辺りに橋本呉服店があった。

駐車場を出て右に少し歩き、ぶつかった通りを左に歩く。

カーブを描きながら一方通行の路は坂になる。

その中腹に旧橋本家の別邸があった。

 

 

 

中に入って驚いたのは、

花巻土人形やひな壇の端にもう一つの雛飾り。

なんと宮沢賢治の妹トシさんゆかりの雛壇だった。

このお雛様が飾られた場所をトシさんが訪れ遊んだという。

 

 

 

賢治達が使っていた小皿もあった。

楽しそうに雛菓子を食べている兄妹の笑顔が浮かんだ。

 

 

橋本家が集めた花巻土人形も沢山飾られていた。

歴史を感じつつも何ともいい顔をしていた。

 

 

 

 

さて、戻ります。

坂の中腹まで坂道を登れば、一目でこれだと分かった。

 

 

「茶寮かだん」の入口

 

 

階段を一段登るごとに、庭の奥行きが見えてくる。

 

 

溶けかかった雪が樹々や土の上に少しあった。

 

 

 

こじんまりとした邸内は細かく仕切られ、小部屋が幾つもあった。

その広さが丁度いい。

 

 

何でも三代目が奥さんのために造った別邸らしい。

おそらく御亭主は、病弱な女の人が少しでも楽しく暮らすことを一心に願ったのだろう。

 

目を凝らすと細かな処にも贅を尽くしていた。

窓ガラスは当時からの物が多く、庭がちょっと歪んで見えた。

とにかく窓の桟は、部屋をより美しくしている。

これだけの贅を尽くせるということは、昔、花巻がいかに賑わい繁栄していたが分かる。

 

 

 

 

建物と庭を見ながらの「茶寮かだん」

珈琲とピザが出来上がり、しばし休憩。

ランチは、すでに完売だった。

 

 

その部屋も光を受けて窓の桟が美しい。

ゆっくりピザと珈琲を頂く。

 

 

トイレに行く途中に、また驚いた。

洗面所らしき部屋は、行き届いて、これまた美しい。

女の人がここで、朝、顔を洗う。

その時間も大切にという計らい。

 

 

 

これは、またじっくりとオーナーの一ノ倉さんの話を聴きたいと想った。

玄関の引戸に見とれていると、オーナー夫妻が膝をついて見送りの体制だった。

 

恐縮して、再訪を告げ、そくさくと出て来た。

 

 

坂を下りながら、春に小高い丘の庭と宮沢賢治の花壇を見に来ようと決めた。

賢治の設計した花壇がここに残っているとは知らなかった。

小高い丘の中腹の庭園と賢治の花壇は、南斜面。

春の日差しをいっぱいに受けた花壇に一ノ倉さんは、

いったいどんな花を植えるのだろう。

楽しみだ。

花が咲く頃の賢治の工夫を是非、見たい。

 

 

盛岡に帰ったその夜、あるFacebookの友達の記事で、

NHKのEテレで、宮沢賢治の番組があるという。

その夜は再放送で、しかも途中からだったが、

すぐに映像に釘付けになった。

この私にとって衝撃的だった話は、またいつか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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