<音楽が出ます、音量に注意>

 

 

 

 

今日は、誕生日!

 

ケーキを食べようと想う。

エンジンが暖まる間、どこのケーキにしようかと考える。

するとスマホが震えた。

「誕生日、おめでとう!ケーキ食べに行こうか、おごるよ!」

 

盛岡の北に隣接する滝沢市のmayerling マイヤーリングへ行くことになった。

 

<迷わず決めたイチゴのタルトとダージリンティ>

 

 

綺麗なケーキだ

 

ゴールドに輝くフォークで、イチゴの間をすり抜けて分ける。

ゆっくりと口に運ぶと、思わず微笑んでしまう。

「相変わらず、美味しそうに食べるね」

美味しいからなのだ。

甘さが丁度いいから、あっという間に食べてしまう。

2個は確実にいける。

ベースも美味しい。

 

 

 

「珍しい! 紅茶とは?」

たまにはねと答えると、

「そういうところと、ちっとも変わってない、聴かれたらちやんと答えなさいよ!」

曖昧な返事で叱られた誕生日(笑)

しかし、「美味しい」がテーブルに並んでいるとたいした口論にならない(笑)

 

 

 

その人は、洋梨のシャルロット

 

とても美味しそうだが、分けてくれるほどの仲ではない。

じっと見ていたらしい。

「食べてみる?」

意外だったので驚いて「いや、イチゴのタルトで十分」と答えてしまった。

ちと後悔、美味しそうだったのに。

 

 

 

マイヤーリングの奥のカフェで食べるのが、一番美味しい。

秋のモンブランは毎年、欠かさない。

たいてい、ここで食べる。

 

気にかけてくれた人に御礼を言い、送り届けた帰り道。

 

自分にとって誕生日が特別な日じゃなくなったのはいつからだろう?

その人は、イベントを大切にする人、口には出さなかった。

 

子供の頃の「お誕生会」で、呼ばれるとプレゼントを持って友達の家に行く。

小学4年の時、呼ばれたい女の子から声がかかった喜び。

翌年、声がかからなかった淋しさ。

今でも、「お誕生会」としてあるのだろうか?

 

誕生日に両親から貰った物を想い出せない。

クリスマスの朝、枕もとにノートと鉛筆に、がっかり。

その年からサンタクロースは、空に消えた。

 

お年玉を溜めて、簡単な仕組みのカメラを買ったりした。

 

気がつけば、貰うことが苦手で、あげる方がよくなった。