<音楽が出ます、音量に注意>
一月、真冬の盛岡
昼前から陽が翳り、雪。
頬にあたる風が痛い。
今日は、かれこれ二十数年の付き合いながら、数年ぶりに逢う約束の日。
「久し振り! 失礼しまあ~す」と助手席に乗ってきた。
さて、
「何にする?」
「なんでもいいよ」
実は、予定が無ければ、ラーメンと炒飯が食べたかった。
しかし、気を使う(笑)
明治橋に向かって走っていると信号待ち。
道端に立つノボリ。
「あっ!」と二人でシンクロ。
「一心堂」のノボリが、冷たい風に吹かれてハタハタと。
丁度、その人が「いちご大福」が復活したらしいと話していた。
でも、どのあたりか分からないと話す矢先に、ノボリ。
駐車場へのサインも見えた。
ぐるりと回って戻って来た。
平日の、三時半過ぎに残っていたのは、
いちご大福二個、みかんが一個、煮りんごが一個だけ。
四個、買占め(笑)
食い意地張った食いしん爺とその人(笑)
昔は、餅菓子などを作り、盛岡、岩手では、いち早く「いちご大福」を作っていたそうです。
今は、仕事を退職した娘さんが作っています。
「いちご大福 一心堂」としてリニューアル。
もう二年を過ぎたとか。
「季節のフルーツ大福」は、色々な種類があるがこれは次回の楽しみ。
ただ、早く来ないと選ぶ楽しみがなくなる。
<もちもちっとして、餡に包まれたいちごは、瑞々しいまま、美味しい>
<これも人気の「みかん」>
餡と皮と、二枚の服を着ているようです。
大阪の一心堂とはなにか、繋がりがあるのだろうか? いつか聞いてみよう。
「もちもち」「小豆」と「いちご」という組み合わせは、
食いしん爺のような凡人には浮かばない。
そして、初めて食べる時には、ちよっとした覚悟がいる。
たいてい、美味しかったで「はっぴいえんど」
さて、美味しくて満足の二人。
久し振りの再会に、また「美味しい」想い出が積み重なり、
食べる度に、ちょっとした物語を想い出すのだろう。
さて、時々逢いたくなる、この再会は「何かが蘇るのか、それとも何かに繋がるのか?」
時々覗く北国の青空は、時にとても蒼く心地いい。
心弾ませ、飛んで飛んで、蒼の世界へ・・・
なんて時代は、とうに過ぎたけれど「ジプシーキングスのボラーレ」は、
奥底でくすぶる妖しい心を呼び醒ます、「かもしれない(笑)」