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熊谷喜八 「KIHACHI」の創業者

東京をはじめ名古屋、福岡などにレストランやカフェを展開。

言わずと知れた数々の実績を持つ料理人。

全国の産地に足を運び、積極的に生産者にも力を貸して。

 

<「盛岡美食の夜」というパーティーに行って来た>

その熊谷喜八シェフが、11月の下旬、盛岡で地元のシェフと一緒に腕を振るった。

調理の仕上げまで、披露。

勿論、盛岡食いしん爺は、間近で。

 

 

 

 

 

<始まり>

ワクワクする。

地元の食材が、どんな姿で登場するのか。

 

 

 

 

 

 

 

さざえの行者にんにくみそ焼き

幻の山菜と言われている「行者にんにく」が、サザエとひとつに。

実は、苦手なサザエをペロリと食べた(笑)

 

 

 

津志田芋のラヴィオリ、かにクリーム詰め

古くから作られ続けてきた「津志田芋」が主役に。

これまた美味しい。

 

 

 

三陸平目の炙りサラダ 香味ソース

仕上げの様子を眼の前で、写真もOK。

そして美味しかった。

 

 

 

 

 

フォアグラフリットを添えた黒平豆のスープ

黒平豆は、盛岡の北、渋民地区の特産。

美味しさが一層アップしてテーブルに現れた。

それもフォアグラをまとって。

 

 

 

帆立貝といかの盛岡りんご蒸し  タイ風

シェフの真骨頂!

盛岡りんごが大変身。

盛岡のりんごは、ただでさえ美味しいと評判。

贈答用として有名だが、海のものを優しく包み込んでテーブルに載った。

とても美味しい。

 

 

 

もりおか短角牛ロース肉の網焼きと旬の野菜  カフェ・ド・パリ風に

赤身のしっかりとした肉は、噛むほどに肉の旨味が拡がり、とても美味しい。

口もとで、ふわりといい匂い。

 

 

 

 

アロニアのデザート

もりおかべりーと呼ばれている「アロニア」がデザートで皿を飾る。

 

 

盛岡りんごとチョコレートのタルト

盛岡のりんごの歴史は古く、今では色々な品種が育っている。

りんごの風味がいい感じ。

 

 

 

調理が終わり、運よく、話す機会があった。

ありきたりだが苦労した点を尋ねた。

「あのね、アロニアだね、良い素材だがここまでくるのに苦労したね~」

シェフは、色々と話してくれた。

「ブログやFacebookに載せてもいいですか?」

「美味しいでしょ、いいよ、いいよどんどんやって」

 

帰りに、お客さんを外で見送り。

一礼すると、

「どんどん食材を宣伝してね」と声をかけてくれた。

飾ることなく、ほんとに気さくな方だった。

 

12月に、熊谷喜八氏から、三十年以上も指導を仰いでいる方と話す機会があり、

「とても明るく丁寧に惜しげなく教えてくれる方で、気さくで素晴らしいシェフです」と語っていた。

 

じっくり時間をかけて食べるのは、久し振りのことだった。

盛岡の食材の魅力を存分引き出してくれた。

そんな熊谷シェフは、きっと「食」に関わる人の才能も育てるのだろう。

食材を知り、生産者の想いを受け止めて調理し、新しい衣装を纏わせる。

そして見違える味を創り出す。

「料理の達人」

 

勿論、出て来た料理は、どれも美味しかった。

しかし「地元の食材」の輝きは、一夜限りで消えてしまったら残念だ。

そうならないことを祈るばかり。