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4席だけのカフェ、「オーロラCoffee roaster」
小さなコンテナハウスの中は、マスターの世界。
今までは、昼は仕事だったので、平日の夕方と土日に営業していたが、11月からは、
フルオープンとなった。
いよいよ、カフェと珈琲の焙煎に専念!
と聞いて行ってみた。
国道46号線を雫石方面に。
旧道に並ぶ街並みの方に左折。
長い街をゆっくり走る。
どんどん道なりに行くとJR田沢湖線の跨線橋。
見渡しがいい。
葛根田川を渡り、とにかく道なり。
御明神という集落に入る。
でも道なりに真っすぐ。
御明神の郵便局を過ぎて、その先にある「オーロラCOFFEE」
春から秋にかけてはテントも出している。
外で飲む珈琲も心地良かった。
初めて来た時
もう何年前だろう、
小さなコンテナハウスを見かけて、「なんだろう?」と気になったものの、
何度かは通り過ぎ、意を決して入り、ドアを開けた瞬間、驚いた。
とても想像できない空間。
初めて入った時のこと、
しばらく「いらっしゃいませ」としか言わなかったマスターに思い切って、
「みんなお薦めだとは想いますが、なにか今日のお薦めはありますか?」と聞いてみた。
するとマスターは、
スペシャリティー珈琲と酸味のことを話し出した。
聞くうちに、酸味に少し戸惑ったのをはっきり覚えている。
珈琲と酸味の話
半分諦めて、とりあえず飲んだ珈琲の味は、感動的だった。
飲んだ後は、彼の説明の一つ一つの言葉がくっきり蘇る。
特に「フールティー」という言葉。
香、喉越しは初めてで、酸味とは違ったものに想えた。
そして、別の珈琲も飲みたくなり、2杯飲んだ。
あれから、月日は流れ、マスターの珈琲は盛岡の「ちひろ菓子工房」でも出している。
関東にもファンがいる。
「ゲイシャ」という珈琲を教わり、初めて飲んで虜に
パナマのエスメラルダ農園、谷間の奥に残っていたアフリカからの珈琲の木のことや、
さらに、グァテマラのエルインヘルト農園で栽培されたパンドラバカマラが最高の落札をした話など。
ゲイシャにまつわる話を聴いた。
マスターも苦労して手に入れているようだ。
そして、できるだけ安く提供している。
美味しい珈琲を沢山の人に味わって欲しいと語る。
当然、輝いた眼差しで。
珈琲に合うスウイーツも自分でいちから考えて作る。
試行錯誤が楽しいのだろう。
北欧の食器が似合う。
マスターは、仕事をしながら珈琲の焙煎を独学で学んだ。
大変だったという話を聞いたことがない、珈琲が大好きなのだ。
高い豆をだいなしにしたり、色々な失敗をしてきたらしい。
でも、その上に彼の今がある。
今日は、豆も挽いてもらった。
ちひろ菓子工房でも豆を販売するらしい。
でも、オーロラCoffeeに行くだろう。
マスターの珈琲の話を聴きながら、飲むスペシャリティー珈琲は、
私にとって、なお一層のスペシャル。