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昼下がり、紺屋町から若園町の方に歩いてた。
総合福祉センターの建物を過ぎたら、中野製麺の店。
売店という感じ。
通り過ぎて、数歩、戻った。
せまい店の中に「麺」「餃子」などがある。
ほう~、なんかよさげ。その日はあまりいい事が無かった。
「よし買うぞ!」と決めた。
入るなり、「細麺と餃子! 下さい」
変に力んでしまった。
店を出るとなんだか、がぜん調理をする気が湧いてくる。
スーパーによってチャーシュー、モヤシ、メンマと長ネギを買った。
家に戻り、すぐにお湯を沸かす。
麺を茹でる。
フライパンで、モヤシを塩コショウで炒める。モヤシのいため方に気を使う。
長ネギはみじん切りにして多めに。
我ながら手際よく進んだ。
美味そうじゃないか!
モヤシを入れる。
量が少なかったなあ~
モヤシは盛大に山にしたかった・・・・
まあ、仕方ない。
そしてチャーシューを載せ、メンマと長ネギをふんだんに。
仕上げに胡椒をふりかけた。
湯気に載ってふわりと胡椒の反乱~
くしゃみが出そうで出ない。
さあ、食べる。
美味しい!
モヤシは狙いどおりシャキシャキ感が残っている。
何もすることが無くなったら、夜泣きそばでもしようかな?(笑)
中野製麺の細麺、いいね~
後は、自分の手際もいいね~
しまった!
餃子、写真を撮らずに食べてしまったぁ~
ちよっとがっかり、でも仕方ない。
食べた餃子は美味しかったが、もう既に過去なんだ。
久し振りの自炊に満足感。
椅子に深々と座り込み、「美味しい」は、至る所に転がっていると想った。
しっかり見ていれば、眼に入ってくる。
そう言えば、先日見つけた街中のお花畑。
みんな気がついているのだろうか。
バスからも見えるはずで、見える人には見えるのだ。
ここ、しばらくの間、自分にも見える物が少なかった気がする。
もう、明日には霜が降りるらしい。
一週間前に行った雫石で見た沢山の赤とんぼ、大半が陽だまりで温もっていた。
しかし、一昨日にはトンボの姿は見えなかった。
雫石は、盛岡よりも一足先に冬の気配。
盛岡の花も、霜にあたれば枯れていくのだろうか。
街の中を流れる中津川には鮭が遡上し産卵。
擦り切れた痛々しい姿で最後の力を振り絞り、横たわってしまう。
白鳥の飛来のニュースも。
その年で終える命もあるが、「命」は、みんな一つ歳をとる。
もうじき長い冬がくる。
冬が来る前に終える予定の断捨離。
今日の、モヤシ中華そばの調理の様に手際よく。
想い出の募る物でも片付けてしまおう。うむ、心も断捨離。