<音楽が出ます、音量に注意>
近頃、少しづつだが歩いている。
その日は、加賀野方面から川留稲荷を通り、上の橋に向かって歩いていた。
途中にあった喫茶店。
「DAN」
とても懐かしい響き。
疲れもあって覗いてみることにした。
<喫茶 「DAN」>
珈琲とチーズケーキを頼んだ。
近頃、あちこちで同じことを尋ねる。
「何年になります?」
と店の人に聞いた。
「昭和50年からなので43年になります、私も30年過ぎました」と笑う。
その人の顔を見ているうちに、何となく想い出した。
確かに女性がいた。
先日のトンカツの「はたや」も43年だった。
「昭和レトロ特集」(笑)
と言っても昭和の後半のことだ。
昭和は63年間は、やはり長い。
一緒の人が言う。
「あの頃って、よく喫茶店にいたわよね」
そうだった。
何時間も何を話していたのか?
そしてよく笑っていた。
DANののオーナーは、この女性に店を任せて色々な事をしているらしい。
時折、ドアを開けて入って来るのは女性でカウンターに座り珈琲を飲みながら、
三人ほどで楽しそうに話し込んでいる。
常連さん達の様だ。
カウンターの壁にはアルコールも並んでいた。
夜に来たことはない。
一つのコミュニティみたいな場所なんだろう。
中津川の東には、古い町並みがあり、昭和の情緒があちこちに残る。
上ノ橋町から南にかけて、紺屋町、肴町、八幡。鉈屋町など。
この地域を河南と呼ぶ。
河南には、沢山の喫茶店がある。
観光客が多い店もあるが、
DANのように近くの人や常連客が集う喫茶店も、それぞれの街にある。
暮らしの中に溶け込んでいる喫茶店、いいなあ~
43年、ふぅ~
長いのか、あっという間なのか。
今年の秋は、山に登って眼下に眺める華やかな紅葉も見れなかった。
でも、岩手山、鞍掛山の麓の相の沢で、森を歩いた。
これから、始まる街の落葉を眺めながら古い店を巡り、
想い出を探してみようか。
「自分史辿り」もいいかなぁ~
あれ、もうこんな時間だ。
ぼやぼやしていると、北国では木枯らしの季節が駆け足でやって来る。
今日は、この辺で、
冷えてきた夕方、さて何を食べようか?