<音楽が出ます、音量に注意>
<8月の盛岡、機屋(はたや)にて>
3時過ぎの珈琲&スゥイーツタイム
この黄金色のビジュアルと上質な香りに包まれれば、嫌な事も忘れ心穏やかに。
<ネルドリップ>
「ネルドリップって知ってる?」
「聞いたことはあるだけ」
「あのね、ペーパーじゃなくて柔らかい毛織物でできたフィルターでね、淹れるの」
「へぇ~」
「ペーパーより、粗いのね、だから珈琲の油分も適度に抽出されるらしいの」
「はあ~ なるほど」
期間限定の特製ロールケーキもほんのりとした甘み、とても美味しい。
珈琲と合うほどよい甘さ。
「ひと休みに、来て良かったでしょ」
「うん」
と素直になる。
<機屋(はたや)>
自家焙煎の店として1985年にオープン。
珈琲イコールマスターの人生みたいな風に思っていた。
実は、20年前に知り、時々来ているがブログに載せようと想ってもなかなか表現できなかった。
でも、
「大袈裟でも何でも感じたままを載せてこそ「盛岡食いしん爺」なのじゃ」
と開き直り。
夏限定の「コーヒーゼリー」
スプーンに載るとプルン!
濃厚な珈琲がプルンと喉を抜けていく。
上質な味わい。
一気に食べてしまった。
「慌てないで、ゆっくり味わえばいいのに。美味しいものは無口になって一気よね、いつも」
「うん、笑っていいよ」
美味しい物は、こう楽しい時間を創ってくれる。
と想いつつ、三度目の頷き。
「なに、ニヤニヤして一人で頷いて」
満足して改めて空間を見回す。
今まで、見ていても見えていなかった様だ。
戸棚に溢れる、ミニカップ&ソーサーに人形などぎっしり置かれていた。
「機屋から沢山の弟子たちが育っている」と誰かが話していた。
おそらく、マスターの珈琲を知るための努力は相当なもので、
豆を見定め、選定し焙煎する時の近寄りがたい様な空気感を感じつつ、
知ろうとする弟子たちの真剣な表情を想像した。
でも、店の中は、木の温もり溢れる空間。
<珈琲に、よく合うスウイーツ>
スウイーツも珈琲とよく合うところまで甘さを抑え、美味しさが膨らむ。
相当に探求してきたことは間違いないだろう。
感心と頷きで、珈琲時間も終わった。
車に乗り込んで、聞いてみた。
「珈琲のことかなり詳しいよね?」
「知ってることは、あれでおしまい、調べたり聞いたりした「受け売り」なの」
と軽く笑いながら言う。
隣に機屋経営の「本町菓子店」
「お隣に、寄ってきましょうよ」
「はい」
と素直に声が出た。
おしまいに、とても「機屋」の珈琲の世界は、まだまだ力不足もあり書ききれない。
いずれまた。