<音楽が手ます、音量に注意>

曲名 「ラ・ジターヌ  気まぐれ女」

 

 

 

7月下旬、かなり疲れていた。

重い身体を起こしても、腰が椅子から離れない。

起きる、顔を洗い、歯磨きしてに髭を剃り、着替えるという日常が重い。

そんな日が続いて、

エアコンの人工的な風を真正面に受ける場所に転がる事が多くなっていた。

そんな様子を見ているかの様に、ある人から電話。

「疲れてるんでしょ、ざくろで、味噌ラーメンを食べに行こう! 元気つけよう」ときた。

すぐに着替えた。

 

盛岡市紺屋町にある「ざくろ」 情熱に溢れ、品のある味噌ラーメン 

スパイシーであることは 「香り」が大切。

テーブルに置かれた味噌ラーメンは、いい香り。

沢山の刻み葱とシャキッともやしは、濃厚に見えるが奥深い味のスープと一緒に。

身体がはしゃぐ、細麺にも絡むスープ。

そこで、少しラー油を垂らすと一段とコクとキレが増す感じ。
ひと言でいえば「スパイシーで品の良い、情熱の味噌ラーメン」

 

 

いつも見とれる透き通った琥珀色

空腹には神秘の輝き

 

 

きつね色の餃子も

パリッとして餡がしっとり、美味しい。
続けて2個、食べてしまう。

タレにも、勿論ラー油を垂らす、たっぷりと。

 


そして、ついつい春巻きも

ぱりぱりんとお菓子の様な皮の食感。

餃子も美味しい店は、当然に春巻きの餡も美味しい。

「ぱりぱりん」の後の「もちもち感」に、舌鼓。

美味しい。

 

 

 

いつもは夕飯に来ることが多いが、今日はランチ。

 

そう言えば、誰かも話していた。

「だれだっけ~ あっ、想い出した」 

その顔を想い出し、自分の感想に自信を持った。

 

 

 

 

食べ終えて、

「少し、散歩しよう、歩こうよ、太陽を浴びてさ」

なるほど陽光も体力回復の味方だ。

紺屋町の辺りは古い町並み、路地もいい雰囲気。

 

「少し、ドライブしない?」

思いつくまま雫石までドライブ。  

その頃は、まだ緑の稲穂と向日葵の頃。

結局、味噌ラーメンの後は、半日近く、空の下にいた。

 

あの七月の終わりに見た向日葵の話は、また、いつか。

 

 

 

ザクロの味噌ラーメン、餃子と春巻きで元気を回復した後、

ゆっくり休養すれば良かったのだと悔やんだ。

 

あの後、無理を重ねて微熱が出たが、さらに無視してバドミントンしたり。

ついに身体が悲鳴を上げた。

結局、ひと月ほど病院通い。

 

体調が戻り、気がつけば、盛岡界隈は、もう秋

 

雫石で見たひまわりの辺りの田園は、もう黄金色だそうだ。

 

「そろそろ、どう? ランチしない?」と誘いが来た。

丁度、ウズウズと動きたくなっている心に火が点きそうだ。

つるべ落としに陽が暮れると風は「すぅ~」っと剝き出しの肌を撫でる。

思わず、腕を擦る手も冷たい。

明日に味噌ラーメンを食べ、黄金色の稲穂を見に行きたい。

でも、その後に無理を重ねる事は、ないだろう。