なんか疲れた遅めに事務所への戻り道は、

食べに行くのも億劫。

そんな晩、

灯りに導かれて、明るい店内に入る。

「いらっしゃいませ」

さて、何にしようと腕組みなんかしても結局、いつも決まっている。

「あの、のり弁、おかかで一つ」

事務所の乱雑なデスクに「のり弁」とペットの十六茶がなんか、良く似合う。

 

 

 

本家「かまどやののり弁・おかか」

 

 

ウィキペディアだったかな? 「のり弁」の少しだけ記憶に残るうんちく

海苔をおかずにしたもので、味付けした鰹節や佃煮昆布をまぶしたもの。

それで歴史も古く江戸時代には存在していたというから驚きだ。

でも、やはり「ほっかほっか亭」の「のり弁」登場が、食いしん爺には印象的。

一面に敷かれた漆黒の海苔、その下に敷き詰められた鰹節、そして白身魚のフライ。

今では、のり弁のメニューも多いが、

カウンターで腕組んで、いつも「おかか」の一点張り。

 

先月、初めて持ち帰らずに、

ほっかほっか亭の店のテーブルに座って食べた時の「のり弁」

 

 

先日、Facebookで盛岡で、のり弁について盛り上がった。

鋭いコメント。

「あの海苔が、箸でちぎれにくい」

そのとおり!

ご飯と、「海苔とおかか」を一緒に食べたいのが当然。

なのに海苔がついて来ない時がある。

おかかだけで口に入れるとちよっと淋しい~

 

ところが、このまえ買ったかまどやののり弁は、なんと何枚かに切られていた。

食べやすかったが、のり弁を食べるには、あの「ちぎり」がなきゃないで、

なんか淋しい(笑)

でも、恐るべしかまど家

 

 

ほかほかの「のり弁」を

もし自分が被災した時、アツアツのご飯とおかかと海苔だけでも、

ほっと一息つけると思う。

まあ、政府のお偉い方々は、普段食べないでしょうから。

「のり弁のほっとする美味しさで救われるひと時がある」なんて知る由もないだろう。

食べていたらすいません(笑)

 

ところで、

どっちが美味いか?

けれど、長年馴染んだ味が、のり弁を恋しいと想わせるのだと思うが、

直ぐ近くにかまど家があり、頻度は多い。

どっちも美味しいかったが、いつも小さな醤油をかけながら、手につけてしまう。

ほかほかのご飯に白身魚のと竹輪のフライ、それにどちらもきんぴらが少々と漬物。

やはり味は違うし、人それぞれの好みなんだろう。

 

時々、逢いたくなる、「いとしの のり弁」