春になると山菜・年中、季節ごとの大地の恵みを届けてくれる人がいる
季節の変わり目に、「美味しい楽しみ」を待ちわびている食いしん爺。
「シドケ」は、北国の春を告げる山菜の女王と勝手に決めている。
歳をとると勝手な思い込みが強くなるのだ(笑)
それでいい、長い人生、辛く苦しいことの方が多かったのだから。
今年も美味しそうなシドケが届いたのは5月の連休が明けてからだった。
<とても美味しいシドケは深い緑色・遠くまでとりに行くらしい>
さて、ちよっと魅力的な癖のある、この女王「シドケ」
「今夜はどうして食べよう?定番の芥子醤油かなぁ~ そうだ!」
釜石の逸品・藤勇醤油の「釜石ぽん酢」
先日、「居酒屋ふくろう」さんで分けて貰った。
キャッチが「フィールドで闘う男たちの・釜石ぽん酢」
魅力的な女王とフィールドで闘う男たちのコラボ(笑)
あ~美味い!
噛む度に、春の香りが鼻を抜け、
ほろ苦い葉を男たちがモールを組んで包み込んで離さない(笑)
そのほかに届くのは、
北東北の筍は姫竹、細いがぎゅっと春を凝縮した美味しさと軽快な歯ごたえ。
そして、「年越し蕎麦」
親子で打った蕎麦の味は格別、美味しかった。
冬、北国の春を待つ「花まんじゅう」は、親子三代で作る。
楽しそうな光景が目に浮かぶ。
お嬢さんは、高校生になり、ぐっと腕前を上げてきた。
モチモチの皮に包まれた小豆の餡、心もほんのり甘くなる。
とても美味しかったなあ~
ともすれば暗い世相にあって、
ほのぼのとした心の灯火とでも言おうか。
作り手の想いが伝わってくるものばかり。
お婆ちゃんに教わりながら、
額にうっすら汗を光らせ、花まんじゅうの皮をこねる高校生になった娘。
それを見守る父。
祖父母と暮らし、教わることのなかった。
自分には、経験した事のない「ほのぼの世界」
まてよ、近頃、いただいてばかりだな、ちと考えなくては(笑)
そういえば、高校時代からの友人で呑む度に、
「渓流釣りに行くから、活きのいい岩魚とかヤマメを届けるから」
「山菜取りに行って来た、今年は、いいね、ところで、おまえは山菜好きだったっけ」
岩魚も山菜も大好きだと何度も告げているのに、まだ一度も届いたことがない(笑)