<音楽が出ます、音量に注意> 「夢で逢えたら」アン・ルイス
新年のお客様が来た!
「謹賀新年! お元気?今年は戌年ね~ なんで「猫年」はないんでしょ?」
「あら、ルハン君、元気にしてた?」
5才のシャア姉さんと3才のルハン君は、
2年前の初対面から、「シャア!!」の威嚇攻撃の連打。
それでもひるまず、ただひたすら近づきたがるルハン君。
ドアのガラス越し以外には会わせていない。
姉さんの気配を意識して彼は、逢いたくて落ち着かない。
食いしん爺は、考えて居る場所を入れ替えたり、
年に1、2度合う度に工夫と努力。
勿論、獣医さん達からもアドバイス。
「爪立てたら大変だから慎重に」
別の先生は、「初対面でダメだとなかなか難しいなぁ~」
それでも頑張る食いしん爺。
匂いに慣れさせる時間を伸ばしては様子見。
すると、どういうわけか今回の出逢いは、初めてお姉さまの「シャア!」がなくなった。
そして、笑った・・・かも?(笑)
昨年の体調悪くして、大変だった。
でも、もう元気そう。
お姉さんのいる部屋にそお~とルハン君を抱っこして入る。
なんと、足元にまでやって来る。
シャアなし。
1メートルほどの近さでも、姉さんは、静かにあちこち見ている。
ルハン君は、じい~っと姉さんを見つめ続け、「クゥクゥ」と小さな声。
間合い。
緊張は、食いしん爺が一番。
ひょっとしたら、仲良くなるかもしれない。
だってお姉さん、爺がルハン君を抱っこしている目の前でお腹を見せて、
ゴロンゴロン~
なんか、嬉しくなってきた。
姉さんが帰ると、どうもルハン君の元気がない。
いた部屋を嗅ぎまわり、何度も出入り。
今までは、自分の場所の点検、確認みたいな様子とは違う。
どうも捜す感じであちこち、キョロキョロ。
しかし、猫君達の姿もそうだが、「猫格」性格が違うものだ。
お姉さんは、猫じゃらし系が好きで捕まえると咥えて、さっさと居場所に運ぶ。
パソコンの邪魔は、凄まじい。
ノートPCを開くとひらりと机に、離れない。
神経質で超敏感。
かたやルハン君。
追いかけっことピンポン玉の一人サッカー。
ドリブルが巧みになり、テレビなどの台の下に入れてしまうことが少なくなった。
PCの邪魔は、すすッと横切り、ぬぬぬぬぬぬぬ・・・・と足跡(笑)
よく人の顔を見る。
「いないなあ~」
いないことが分かると切ない顔・・・・・
「お姉さんがいない・・・・・・どこに隠れたんだろう?」
「やっぱり、いないなあ~」
「ルハン君、夢で逢えたらいいね~」
どうにも敵わない願い
お願いだから、生き急がないで・・・・・
どんどん、大人になって来る。どんどん爺の背中を追いかけて来る。
もっとゆっくり・・・・・
しっかり、逢っている時間を大切にしないといけないなあ~
スリスリ、ふみふみ、ゴロゴロにも違いがあり、人へのくっつき方も違う。
きっと人間が考えるより、猫の世界は情緒豊かで複雑なんだ。
育つ環境も結構影響するんだろう。
色々な猫達の関係の変り様を見て、人間の爺も色々と考えさせられる。
無駄な争いは、しないみたいにみえる。
生存競争は、あるだろうが、
わけのわからない人間の争いに比べれば、動物たちは賢いのかもしれない。
そうして、いつも想う。
「心を癒されてばかりで、何かをしてあげて、いるのかなぁ~?」って。
そうして、優しい人間になった錯覚(笑)
「ゆっくりお休み。きっと、夢で逢えるよ」