<音楽が出ます。音量に注意>
夏は少ないが寒い冬には、月に2度は行くのです
<いつもの決意>
「今日こそは、綺麗に焼こうね!」
と言って、
「よし、頑張る!」
と自分で答えて腕まくり、気合十分の人。
食いしん爺もつられて、まるで高校生気分で向き合う2人
<前にも書いたけれど>
栃木県の宇都宮の南に雀宮駅がある。
その街は、居酒屋、スポーツ店、ディサービスから医院まで「すずめ」という名前。
地図には「雀神社」も「お好み焼き屋」もある。
前に、マスターから聞いた。
先代は、お客さんに「とにかく腹いっぱい食べて欲しい」との思いから始め、
名前を奥さんの出身地から「すずめ」に。
今のマスター
注文の材料をテーブルに置くと厨房へ、
後は、客が好き勝手に焼く。
そこが、気に入っている。
一見、不愛想でも話すと雑談は止まらない。
盛岡の古い街、八幡に似合う「すずめ」
一直線の道の正面に盛岡八幡宮の紅い大鳥居。
通りの中ほどに番屋があり、向かいに「すずめ」
番屋とは昔の火消し集の拠点で今だと消防団の詰め所。
当時の雰囲気を残したつくり。
少なくとも、ここ2年は、
「海鮮ミックス天」「豚焼きそば」「ソーセージとポテト」「ラム焼き」
不動のオーダーにマスターも呆れ気味(笑)
ところが、今日は「鳥そぼろ舞茸天」に目が止まる。
「今夜は、これで!」
まず、ラム焼き
苦手な人も多いが臭みなく柔らかく美味しい。
ポテトとソーセージも整列(笑)
いよいよ!
初めての「鳥そぼろ舞茸天」
踊る「鰹の削り節」
やっぱり豚焼きそば
モヤシをさっと炒め、隣で麺を焼く。
豚も別に。
そして混ぜ合わせてソースをあっさり。
ソースの焦げるいい匂い。
「ねぇ、どうして美味しくできるのかな、鉄板だからかなぁ?」
素材とか下ごしらえとか色々とあると思うが、黙々と食べる。
ふいに、マスターが来た
「まだ、食べれます?」
「うん、少しなら」
「試食して欲しいんで、ちょっと待っててください」
「?」
出てきたのは、
『鳥はらみ・ソースは和風白湯スープかけ』
珍しく饒舌なマスター
「自分は同じメニューばかりだと駄目なんです。色んな食材でチャレンジしたい」
自分で美味いと思ったら、すぐ店に出す。
「カレーつけ焼きそば」は絶品だったと。
「リゾットもんじゃ」など色々と試してる。
でも、
「そんな研究熱心な人にみえません」
大笑い。
「俺、営業、下手ですから」
また笑う。
彼は、焼き方も教えたいのだろうが、まどろっこしいので、
客任せなのかな?
何度か行って、一度意思の疎通が生まれると有機的に繋がる。
盛岡の街の店の良さの一つかも。
わざわざ、関東から訪れる人達も話している。
盛岡八幡界隈のレトロな懐かしい雰囲気を醸し出すのは人情。
店が長く続く店は、美味しさと何かがあるのだろう。
「鳥ハラミ・和風白湯ソースがけ焼きそばも美味かった」
鳥は、味噌味がしっかり効いてるのでソースは香りづけ程度で、と伝えた。
「なんて名前がいいでしょかね~」
命名は作者が悩むべし(笑)
<マスターの名言>
「お好み焼き屋で焼きそばと言えばソース、でも焼きそばの美味しさは無限大」
でも、食いしん爺も「ソース焼きそば」は外せない。