<音楽が出ます、音量に注意>
遠くから、ひょいと来て満足するのは、
きっと難しそうな今の京都。
街を知るブロガーさんのアドバイスに導かれ、
良い旅になりそう。
<いよいよ夕食>
宿の「馳走 木草弥(きくさや)」
お題は「霜降」
晩秋の候、いよいよ紅葉、寒くなり初霜も近し。
「椀物 蟹すり流し」
椀の蓋を開けると
「どうぞ召し上がれ」と囁きが聞こえる風で。
「一杯だけ」と誓って日本酒。
秋田の酒。
ついついの二杯目は京の酒
「先付け」
(順番は違います、なにせ写メ取るのも忘れがち)
かます昆布〆と菊菜、舞茸の叩き芋かけ
綺麗に並ぶ各々を目でも楽しみ京の秋を味わう。
「焼き物」
鰆杉板焼きと季節のあしらい
杉板に包まれ、ほのかに香る。
甘い脂のノリ具合は、「これでもか」
そして、皮の辺りがたまらない。
「造里」
のうちの一枚
写メを取り忘れの不始末(笑)
「煮物」
海老芋白味噌煮、南京、椎茸など
味のバランスが素晴らしい。
「ご飯」
栗ご飯
米の粒々が栗と一緒に弾んでる。
香のものと、
「赤出汁なんですね」と言うと
「はい、さっぱりと」
なるほどと頷きながら、
「どっちもお代わりしたいのですが」
笑顔で「はい、お待ちください」
「どうすれば、こう炊けるのかな?」
一粒ごとの艶々。
食前酒はラフランス酒、造りも美味しかった。
まるで、使用前。
デザートの後の和菓子は、自家製最中
口の中で、皮がサクサクと小気味良く、
しっとりとして厚みのある餡と相まって美味しい。
あまり最中は食べないが、これもお代わりしたかった(笑)
思わず微笑む美味しさに満足と元気を貰い、夜の祇園散歩。
神殿の結婚式に着物女子も立ち尽くし、
自分の明日を重ね見ている?
八坂の塔へ、
近づくほどに変わるモノクロの世界。
昼の喧騒は月夜に消え、じっと佇む人、カメラを向ける人。
古都の塔に月とくれば、否応なしに心に刻まれる。
宿へ、
いい距離感の至れり尽くせりは、
「また来たい」が「いつ来ようか」へ。
軽く、ラウンジで仕事していると睡魔が肩を抱く。
<珈琲を飲みながら>
日本、世界からどうして人は京都に集うのか?
祇園一泊だけだが「美味しい」と「見とれる」に「おもてなし」と
扉を開けたばかりで、ゆうに千年の「雅」に惹かれている。
早々、また来て「いろは紅葉」の散り際を見てみたい。
初冬の盛岡に帰った時、
街が、人が、どう映るのだろう。
ホームに降り、それを感じるゆとりは残しておかねば。
ぐっすり眠れそうだ。
<明日へと続く>