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「倉敷の街はクラボウが創った」

とタクシーの運転手さん

大原美術館もアイビースクウェアも街並みもそうらしい。

 

建物自体、歴史・文化を物語る「大原美術館」

昭和初期に開館し、西洋絵画の美術館として

モネ、ルノワール、セザンヌ、ミレー、エルグレコなどなど。

大原美術館は時間をかけたい、此処は次回にゆっくり。

 

歩きながらふと、春から夏にかけての断捨離で整理した画集を想う。

古本屋には行かず、

好きな人達にあげて良かった。

みんな、たまにはページを捲っているだろう。

 

 

 

明治中期に会社創設のクラボウは、その後工場の敷地内の建物を活かし、

美術館、記念館、アイビースクエアなどを整備、ホテルまで。

倉敷の街づくり。

今や押しも押されぬ観光地。

観光都市の賑わいは、

暮らす人自身が楽しい街へと創り上げて来た結果についてくるもので、

一軒の家を保存するだけでも大変なこと。

今の倉敷、一朝一夕ではない。

 

<昔の街を妄想>

朝、あちこちから集まる人々が広い工場に吸い込まれて行く。

きっと女性の働き手など賑やかな通勤風景だったのでは。

 

この街の人が暮らしの中で、育んで来た文化を歩いて感じよう。

 

 

町家の外に、明治大正期の建物も。

 

 

倉敷の美観地区は、江戸時代の映画を見ている風。

思っていたより、町家は沢山並び路地裏を歩けば奥も深く、

一歩一歩が楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

紅葉にはまだ早いが、どこもかしこも混んでいる。

 

老舗のうどん屋に、

腰の強いこと、口の中でも活きている。

喉越し良く胃袋に収まって行く。

 

 

町家をリノベーションした風の建物に

若い人達の店が並ぶ道。

歩く、

新しい息吹も感じて。

 

さて、ひと休み。

 

 

 

 

珈琲を飲みつつ、じんわりと来る脚の疲れ。

 

夜は、イタリアンの店に入った。

机ぐらいもある大きな黒板にその夜のメニューが細やかに書かれ、

それが三枚も。

毎日書くだけでも大変。

皿の上に丁寧な仕事が載って来る予感。

 

 

生ハムのサラダ、美味しい。

予感的中。

 

 

倉敷もその日の晩は空気がひんやり。

スープは紫芋を使ったもので温かい。

 

 

豚のカツレツ風。

見た目から肉質のいい、美味しい豚肉だった。

 

 

魚料理も美味しく、ソースを馴染ませ次から次へと口の中。

 

 

さて、ほっこり気分で、倉敷の夜を眺める帰り道。

 

 

 

 

 

ホテルに着くと脚も腰も鈍く、

すぐにベッドに転がり、スマフォを見て驚いた。

2万8千歩!

それもそうだ、駅からの商店街や美観地区など昼も夜も、

路地裏まで巡った。

そもそも腫れていた左足の踝は、はち切れそうに膨らんでいた。

ゆっくり風呂に入ろう。

湿布もバッグの底にある。

 

<寝落ち寸前で想う>

「街だって人だって、「同じ」はない」

あの人だって何処にもいない。

家で待つルハン君の寝顔が浮かぶ、彼だって唯一。

 

さて、明日も早起き。