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どうしても行ってみたかった街、長崎
地理が得意だったのはもう過去、博多から特急列車で2時間もかかるとは、
行きたかった街に、夕方着いて朝に発つ日程(笑)
初めて聞いたこと、下関に次いで河豚とは知らなかった。
で、とても美味しかった。
鶏のから揚げみたいに肉厚、ホクホクッとしてジューシー。
ちょっとでも長崎を感じたいと思い、駅前の人工地盤から三差路を眺めていた。
信号の真上から路面電車を見る。
けっこう頻繁に走る。
車内で人々の日常が揺れて行く。
しばらく眺めていたら、首の辺りが冷えて来た。
文化の日がらみの三連休でも、なんとかとれた駅前のホテルへ。
明日の昼までに倉敷に行かねばならない。
街へ出た。
早速、近くの酒場へ、
今夜は、呑みより異国の地の人と話してみたい欲求。
ところで、みちのくは寒いが、九州は暖かいものと決めつけていた。
どんどん南下して、1500キロ、赤道に近づいたのに、「寒い」
暗がりの夜風は、冷たくて驚いた。
今宵は軽く一杯を心に誓うが、誘惑に揺れる心。
長崎、独特の食べ物、その名前は・・・・・忘れた(笑)
その日に眠り、5時に置き6時の新幹線に乗り、今、此処に居る。
食いしん爺も睡眠不足続きで、疲労蓄積。
そのせいだと自分に甘く。
ただ、やたら美味しかったことは舌がはっきり記憶している。
ずいぶん、久し振りの鯨のベーコン。
いつ、どこで食べたのか想い出せない。
濃い脂とコリコリの感触。
この独特の味がいい。
予約必要の人気店で、満席。
長崎の夜、
なんだか、全身の筋肉が硬く顔だけが妙に火照る。
マッサージを頼んだ。
全身のツボを見事に心得た人に当たり、痛いが気持ちいい。
悲鳴を上げそうになるギリギリの処。
長崎の話を聞きながら苦痛と快感の間で想った。
「どうして、ここに、この世で最悪の原爆が落とされたのだろう?」
この地では歴史に埋もれる事はないだろうが、
居酒屋、マッサージ師など土地の人と話したが、原爆の事は、あえて聞かなかった。
また、来た時、色んな人とゆっくり話すことにしよう。
翌朝も頬を撫でる冷気に目が覚めた。
朝御飯も食べず、駅て一杯のコーヒーを飲んだ。
朝、駅前からの眺め。
丘の上まで密集して建物が建ち、暮しは坂と共にある事は、歴然。
例えば、ゴミを集めたりも大変だろう。
浪漫溢れる坂の暮らしには若さが必要だ。
などと思っていると列車の時間。
改札に向かった。
まだ、ひんやりする空気を首の辺りに感じながら、
妙に後ろ髪惹かれ、振り返った。
無論、誰もいるはずもない。
とりあえず、ドアから覗いた様なもの(笑)
必ず、また来るよ、長崎。