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今年の紅葉、
早く、美しいと聞けば、
見逃すわけには、いかない
しかし、一日いっぱい時間もとれないし、
この3連休は、栗駒、駒ケ岳、八幡平など大混雑は間違いない。
10月8日快晴、
昼過ぎから網張へ向かった。
途中、ドライブスルーでハンバーガーランチ。
間違って、家族用のポテトとオニオンのセットを買ってしまった。
ケーキが沢山入いる様な箱にビッシリ。
「あ~」仕方ない、ポテトとオニオンをかじりながら走る。
おや、ホカホカで美味しい。
小岩井の道を岩手山に向かって走り、大きく左に曲がると相の沢口。
駐車場も隙間なく混んでいる。
岩手山の麓を網張へ。
このところ、左膝と踝と腰、肩まで左側の調子が悪い。
でも網張は、リフト3本繋いでほぼ山頂。
第一リフトを降り、少し下って1キロ以上の長い第二リフトへ。
次は、山頂まですぐの第三リフト。
冬は、スキーに来るが板なしだと降りる時、ちよっと怖い。
座っていながらにして、風景が変わる贅沢
リフト間の歩く道。
視界に入るもの、みんな綺麗だ。
午後2時も過ぎれば、降る人の方が多い。
リフトのスタッフは朝から忙しかったらしい。
その日、最高の天気、紺碧の空。
「いつもより、早いスタートもいいでしょ」
得意げな隣の人。
「いつも、夕暮れ時なんだもの、混まなくていいんだけどさ」
実は、今まで出かける時間に不満があったりして・・・・
こんな時は、曖昧に「うん、うん」とだけ、
口答えや言い訳をしなければ、後は、美しい紅葉が何とかしてくれる。
雫石の盆地の先、遥かに見える盛岡の街。
あそこに30万人が、暮らしている。
山頂にリフトが着いて、早速、脚の様子を見ながら登る。
シルバーの皆さんも元気に、脚が動く。
犬倉山頂(1,408M)から大倉分岐点を岩手山方面へ。
次は、姥倉分岐を眺望のいい黒倉山(1,570M)へ向かう。
その途中で、膝、踝を考えて戻った。
「大丈夫?仕方ないわね、休みながら山頂駅まで戻りましょ」
と言いつつ、そっちだって脚にきてそうだ。
それでも、十分満喫した紅葉。
ナナカマド、漆などの赤、ダケカンバなどの黄色も見事。
陽は傾いても、みんな、名残惜しそう。
第一リフト傍の芝の丘で戯れる。
これに乗れば、もう、網張スキー場の出発点。
下りのリフトに乗ろと思っていると、
熱心にカメラを構える女性に、リフトのスタッフが、
「そこに、まだリンドウが咲いているよ」と教えた。
カメラガールが見つけた。
「あった!」
野芝に這いつくばり、レンズを覗いている。
リンドウも終わったそうだが、そこにだけ咲いていた。
しゃがみ込んでスマフォを向けた。
この小さなリンドウは、小さいながら凛として存在感に満ち、
野芝の丘で、秋の終わりを告げる様に咲く。
奇麗な青紫に、逢えた。
連休が明けて古い付き合いの友人から電話。
秋田の横手経由で駒ケ岳に行って来たという。
路上駐車しか出来なくて大変な混雑だったと。
昨年は、
混雑を避けて栗駒、須川温泉に2時半ごろに着き、
1キロほどのトレッキング。
山は燃え、谷の紅葉は、河となり美しかった。
ふと、白馬の山々を想い出した。
山の質量に圧倒される。
昨年は、2度、盛岡から日帰りで、八方尾根界隈をトレッキング。
白馬三山、唐松、五竜を眺て来た。
3千メートルには届かないが、空に近い。
人を拒むような世界の中で、佇む鏡の八方池。
荒ぶる山並みを鎮める神秘の女神の様で、日常を忘れ時間も止まった。
比べる事に意味は、ないかもしれないが、
アルプスは、質量と人を圧倒する威光すら感じ、
東北の山並みは、どこか優しく懐深く招き入れてくれる様に思えてならない。
ともかく、日本は、素晴らしい。
政治家もたまには、ゴルフじゃなくて大自然の懐に入ってみては?
小さな自分が見えたり、心洗われたり。
帰り道は疲れ果てても、いつも心は瑞々しくて。