<音楽が出ます、音量に注意>
チャグチャグ馬コが終わり暑くなり始め、
さんさ踊りの太鼓が鳴り響き、
お盆の送り火、
あっという間に山車の頃、秋。
八幡の通り、真ん中。
番屋の隣、
今年の山車が作られてきた。
もう、準備万端。
「今年は、仕上がりが早かった」
そう言って腕を組んで話してくれた。
夜の稽古の太鼓やお囃子も調子が出て来た。
すぐ隣のたばこ店の奥さん。
「今年は、山車の製作のリズムもいいと思うし、お稽古も、いつもより順調に聞こえます」
とニコリ。
なにせ山車のコンコン、カンカンから稽古の様子を毎日絶え間なく
聴いている人。
だから、間違いない。
きっと、数年間の音が平均値としてあり、
心配もしつつ、立派に作りあがる事、稽古の足並みが揃うことを
一番、願っているかもしれない。
毎日聞いているのだから。
盛岡八幡宮が近くなると緩やかな坂道。
坂の下と坂の上と呼ぶらしい。
その辺りに、提灯が付いた。
たるみを治しているのは街の人達。
「年取ると、一日で終わらないんだなぁ~」
「腰をかばって歩いているのに、祭りの仕事は腰が伸びている」
と笑う人のいいぶりには、
感謝の笑顔で溢れていた。
自前で、提灯を吊るすコードのたるみを治すため、
自前でホームセンターで買い物。
八幡宮のお膝元。
13日 宵宮
14日 神輿渡御
約500人の時代装束の行列は1キロにもなる。
15日 例大祭・崇敬者大祭
肴町から八幡の通りを八幡宮目指して山車や神輿が練り歩く。
16日 神事流「流鏑馬」
と続き山車が街を練り歩く。
いよいよ、もうすぐ。
昨夜から激しい雨で午後になっても灰色の雲。
それが、
青空が見えた。
秋の空だ。
山車作りの人が言っていた。
「祭りの後に秋風が吹くのに、今年は、秋が先に来たようだ」
盛岡八幡宮の例大祭の外にも毎月の様に神事があり、
様々に街の人は、汗を流す。
八幡界隈に住む人々は、そんな暮らしを楽しみ、
祭りを待っている。
今年も気がつけば、秋。
今日は、宵宮。