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時々、無性に食べたくなるものの一つ、
「鮨」と「寿司」
やっぱり日本人
盛岡駅前の「すし源」も大好きで、
以前、ブログにもアップさせてもらった。
回転寿司も好きでよく行く。
食いしん爺になりに、回転寿司は、
寿司という字を勝手に使い分け(笑)
それぞれに良さがある。
先月は2度回転寿司。
近頃の不思議、回転しているのに、「小肌と縁側」と
叫んで注文する。
今夜は、訳あって鮨懐石「重兵衛」へ
東京から来た人と仕事の事も含め、
ゆっくりの夕食。
「久し振りに、お鮨を食べたいですね」
そこで、
鮨懐石「重兵衛」へ。
少し奥まった入口。
おまかせの握りを頼むと
「今夜は、コメ栂(つが)松茸の土瓶蒸しがあります」
と言われて眼が点になる。
「はい!」
岩手山中腹で採れる「コメ栂」で採れる希少価値の松茸
幻と言われる松茸。
アカマツで育つ松茸も大好きだが、
コメ栂松茸は、一段と品の良い抑えめの香りがして、
独特の歯応え。
ただただ、感動。
いい仕事をしてくれる人の店ほど、
構えたところがないと思っている。
部屋に置かれた花や器にも、
美味しく食べて欲しいという心が満ち満ちている。
そういう空気感に包まれ、自然に湧き上がる
「美味しい」のにんまり。
幸せの時間。
五感で美味しさを堪能した後に出る物に、
どう舌が反応するものだろう。
お任せの握りが登場。
強烈な先方に負けない。
このビジュアル。
始めの箸は、紅い茗荷の様な握り。
口に入れると甘い。
溶けそうになるところを噛めば、鰹だった。
「旨い!」
親方自ら綺麗な皿を運んできた。
一度は、小部屋の客に顔を見せるのかもしれない。
魚の持ついい匂いだけを引き出し、
奇麗に仕上がっている。
蒸し海老を手に取るとしっかりシャリとの一体感。
適度な歯ごたえと甘み。
〆は、今年初の芋の子汁。
舞茸の香りに包まれ、
香り松茸、味シメジなら出汁は、「舞茸」と思う。
しかし、食べるのが早過ぎて、
親方も困惑したかもしれない。
外に出ると雨。
満足した心には、雨もまた、いい。
日が経つにつれ、
香りと味に残る余韻が膨らむ。
一度きりの人生、
近いうちに、また行こう。
明日からの食いしん爺のテーマは、
「感動を再び、冷めないうちに」