<音楽がでます、音量に注意>
どうしでだろう?
無性に、
思春期を共に過ごした、懐かしい顔、
見たくなった。
珍しく、率先して幹事
一つ電話したら次の電話へと繋がり、
昔で言う女子5人、男子3人が集まることに。
当日、女子の一人、風邪で急の欠席、
計7人。
場所は、古い街、八幡の若い居酒屋 「里伊」
<今宵も海老しんじょうは欠かせない・うん美味しい!>
流石Aちゃん、幹事より早い30分前
「こんにちは? お久し振り、何年振りかしら?」
何十年振りの笑顔、そのまま。
しっかり者でも、うっかりのAちゃん、元気そう。
ちっとも変らない、「少しは、年とって」と言うと、
「あら、変わりましたよ。あの頃、私のことなんか見てなかったくせにぃ~」
ときた。
ひと言のやり取りで、過ぎた時間が消える。
ひと言で傷ついたあの頃。
懐かしいが、戻りたいとは思わない。
笑っているとゴルフ帰りのF君
いつもお洒落だが、髪に白い物が・・・
彼も時間にはうるさい。
今夜は、奥さんを説き伏せ盛岡泊まり。
<野菜たっぷり、要 健康管理世代>
そうこうしていると約束の時間。
仕事で遅れる一人を残し、
再会の乾杯!
<ハイボールからノンアルのビールまで、それぞれ>
高校教師のTさん、相変わらずの真面目そうな雰囲気、
Nさんは、管理職経験からか、貫禄十分、
でも、あの頃も落ち着いていた雰囲気。
NさんとH君とは、いとこの間柄で時々会っているそうだ。
幼馴染というやつ。
2人は懐かしさより、日常の話。
<名物の出汁巻卵にみんな、美味しい!>
H君は、リストラ人生ながら、楽しくやっている。
「仕事を捨て、奥さんに捨てられ(笑) でも、たまに子供が会いに来る」
そう、ニコニコとして語る。
初めて知る、Aちゃんは眼を白黒。
<F君、日本酒を前にニコり。今日のゴルフは? 「相変わらず、ダメ」やはりね>
仕事で遅れて来たMちゃん、
元気そのものだが、何度も大病を患った。
でも、そんな風には見えない。
「身長が縮んだのよ」
そういえば低くなったかな?
突然、こっちに向かって、
「覚えてる?一度、一緒に帰ったの」
何となく覚えてる。
「久し振りに、見上げる人と話したと思ったのよ、あの時」
そうそう、首が辛いみたいなことを言い、周りは小さな人が多いからどうのこうのと。
なにせ彼女の仲良しは早く来たAちゃん。
「わたし、最近まで身長を誤魔化してたの。150センチと言ってたけど、ほんとは、もっと小っちゃいの」
そう言う笑顔のAちゃんに、みんな「やっぱりね」(大笑)
<これも名物、チューリップ・「いっつも食べますよね」と笑うマスター>
ふと、想い出した
真面目で手振り身振りで語るTさんに、
一度、2人で喫茶店で話したことがあると言った。
「うそ、ないない、絶対ない!だってあなたは当時Kちゃんと・・・」
その日の事を具体的に話すと、
「あ~、あったかもしれない・・・・あったね~」と神妙。
当時、悩んでいた様で、思春期の一番大切な事の相談を受けた。
弾んで止まらない懐かしい話
再開した花巻「マルカンデパート大食堂の十段ソフト」の事まで。
ラーメン食べては、ソフトクリームの高校時代。
そんなこんなで、
どんどん時間が巻き戻る。
<想い出もソフトの高さに負けてない。マルカン名物、箸ですくう十段ソフト>
その夜、亡くなったMさんの話をH君が話しだす
さりげなく違う話に誘導。
逆に彼をダシに。
実はね、酒好きのH君が、何故ノンアルなのか?
それは冷蔵庫から二日前の残った鯵の刺身を出して食べた。
そして、その晩から四苦八苦。
胃カメラまで飲まされ、急性胃炎。
一週間経ったものの、まだドクターストップ、それでノンアル。
続いてダメ押し。
前の晩の電話を暴露。
「おれさ、呑まないと女の子と喋れないんだよ、困ったな」と真剣に言った。
皆で大笑い。
その夜、彼の電話と正反対、シラフでも饒舌すぎ。
みんな皮膚の艶が陰ろうと変わらない。
遡った時間の流れにいる昔の自分。
里伊で蘇った想い出を胸に、それぞれの帰り道。
みんな何を想ったのだろう。
しばらくして大学の同窓会の案内が来た。
久し振りに出てみよう