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今は、花巻市、
合併前は東和町、その中心が土沢。
昭和の雰囲気を感じたくなって訪れた。
昔の街並みは、小高い丘に沿って連坦している。
下に、バイパスと新しい街を見下ろす感じ。
以前、来た時に食べた、
「まつば商店の焼きそば」
大好きなのだ。
それと小さなカフェ。
古い商店街を歩いていると、小さなビルがあり、
地下に降りると、水路が走り、路地がある。
実は、そこも1階。
段差の街。
そこにあるカフェも目的の一つ。
6月、
その日の空の蒼いこと、
近頃の運動会でも
見かけない万国旗が、風に揺れる。
自然に、ゆっくりとした足取り。
すでに、2時過ぎになっていた。
店の雰囲気は、お客さんが創るんだ。
タコ焼きなどが有名、
53年も続けているそうだ。
その、もっと前からの飲食店。
食べた人の数は、凄いんだろう。
さて、食いしん爺は、
極細麺のあっさり中華そば、
いいね~
喉越し良く、ツルツルと美味しい。
一緒の人は、冷風麺、
味見は、食いしん爺として当然。
これも極細麺がスープに絡むからむ
懐かしい。
この街に初めて来たのは、高校生
友達の家を訪ねて来た。
ボロボロの帽子を被った友達2人と
3人とも下駄を履いていた。
岩手の伝統、バンカラ高校生。
※岩手の一部の高校で、旧制中学校の雰囲気を真似、
ボロボロの帽子、下駄(足駄)などを履いて通学。主に応援団など
長く伸びた髪の毛が、帽子の穴から飛び出て、
春の風に揺れていた。
さて、何と言っても、食いしん爺は、
この焼きそば。
極細、口の中で、もちもちっとして美味しい。
高校時代、
修学旅行は関西だった。
朝早く、奈良のホテルの屋上にいた。
「もう、どうでもいいから、別に」
そう言うと足早に戻って行った女子。
前の晩、先生にこっぴどく怒られる事をした現場を
一部始終見ていた女子。
悪びれる一人の男子に、涙。
後で、
皆が、先生にじゃなく、あの子に謝れと強い口調。
わざわざ、友達がセットしてくれた。
翌朝、屋上で会った。
何も言えずに突っ立っていると、
「もう、どうでも・・・・・」
時が経ち、
同級会でその話になり、
腕を叩いて笑う。
「あったね、そんなことも」
懐かしく微笑む。
日々を暮らし、時が過ぎ
想い出は、彩度が落ちて、モノクロになっても、
動き出す。
笑顔に隠した、
ほんの微かなときめきは、
微かな余韻を残し、日常に消える。
この余韻が、
生きていることを実感させてくれる。
ちよっとだけね(笑)
焼きそばと想い出で満腹。
次は、カフェ。
レトロな商店街を散歩し、
落ち着くカフェで一休み。
いつの間にか、想い出も山盛りに抱えていた。
近頃、爺は、年寄りの特性、時間を旅してばかり。
さてさて、今宵のブログは、
ラーメンのスープの様にコクがあるけれど、あっさりと。
このカフェの話は、また後で・・・・