まだ、ある?

「セントラル・アメリカ・ヤングゲイシャ」

中米グアテマラの標高1500メートルを超える高地にある

エルインヘルト農園の外れ、

渓谷沿いの急斜面で栽培されている。

行ったことも無いのに、深い渓谷の急斜面が眼に浮かぶ。

 

これに優る珈琲は、無いと言われる、スペシャリティ珈琲、

「珈琲の宝石」とマスター。

勿論、飲まずにはいられなかった。それが出逢い。

 

そして、一週間、

忘れられずに再び訪れた日曜の夜。

「ゲイシャ、まだありますか?」

「あります」

待っていたかの様な微笑み。

 

 

 

不思議な珈琲、

魅惑の一杯、

それが、アラビアのカップにたっぷり。

椅子は、たったの4脚。

そこから、

果てしなく拡がる「オーロラcoffee」の世界。

 

 

 

 

もう一度、逢いたくて

一週間が過ぎ、想いを抑えきれず、逢いに来た。

ひと目惚れは、初めて会った帰り道からが始まり。そして想いは膨らむ。

もう一度。

 

カップに余っている左手を添えて口に運ぶ。

「美味しい」

小さな溜息の様な独り言、

待ちかねた時間。

 

 

 

「じつは、ティラミスを作ってみました」ときた。

さては、

自信作。

 

 

美味しい!

「見栄えは、まだまだですが、まあ、いけると思います」

甘さ控えめ、レモンの香りが効いている。

ゲイシャと交互に喉を過ぎる。

 

 

 

 

マスター

彼は、自分の好きな物、美味しい物に向かい、

突っ走っても一方で何処を走っているかを忘れない。

そして、小さなカフェで、客を待つ。

などと背中を見ては、勝手にな思い込み。

それも小さな楽しみ。

 

 

並ぶ

北欧、フィンランドの陶器、

アラビアのパラティッシのカップとソーサーがずらり。

マスターの大好きな北欧。

それで「オーロラcoffee」という名前。

「アラビアでゲイシャを飲む?」

 

ゲイシャは、Geishaで日本の芸者とは関係がない。

エチオピアを起源とする野生種らしい。直接入ったものと、パナマを経由し、独自の発達を遂げた第二世代のゲイシャがある。

これが、国際オークションの頂点に立つらしい。

2014年にスタバ史上最高額の2000円で期間・数量限定で出して話題に。

つい、先日、ローソンで「ゲイシャ。ゲイシャ300円」を見つけた。

しかし、売り切れだった。

 

 

 

気がつけば残り少なく

大き目のカップに、いっぱいだったはずが、もう残り少ない。

珈琲通ではない。珈琲が欠かせないだけの人種。

ただ、ゲイシャは違うと感じた。

その味は、

上質の酸味は嫌らしくなく、心地良く、フレーバーな香りが口から鼻に抜ける。

時に、紅茶の喉越し。透明感があり、スルスルと飲んでしまう。

そこに、レモン風味が効いたティラミスが合う。

 

オーロラcoffeeからの帰り道、ある人が言った

「やる気さえあれば、小さな手作りの世界からだって、やりたいことは始めれる」

ゲイシャの香りと共に心に染みた。

スペシャリティ珈琲「ゲイシャ」に、再び魅せられた日曜の夜。

 

 

 

 

 

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