<音楽が出ます、音量に注意>
盛岡、肴町のアケード「ホットライン」には、道路が交差する場所が2か所ある。
南の交差点のすぐそばの「ふじわら屋」
人気の店だと誘われた。
盛岡食いしん爺、好奇心丸出しの初入店。眺め回す。
肴町界隈にも、まだまだ知らない世界がある。
土曜の午後2時近いというのに、カウンターにズラリ。
男達のラーメンタイム。
くつろぎの4つの背中。
「わかるなあ~」
昔ながらの中華そば。
美味しい。
なるほどファンが多い訳だ。
このチャーシュー!
矢野顕子さんは歌う、
「チャーシューはいらない~」
ダメです。食いしん爺にとってラーメンにチャーシューは欠かせない。(笑)
麺、スープとチャーシューと元気なネギは、たっぷりが好きです。
この日、ランチに連れて来てくれた人が聞く。
「どうです?」
「うん、懐かしい感じで美味しかった。ランチの時間にしては遅いのに混んでるねぇ~」
二人が出る時も、4人家族とすれ違い。
「餃子も食べればよかったなあ~」と爺が言うと、
「じゃあ、もう一軒行きます?」ときた。
「ん・・・行きますか・・・行きましょう」
肴町のホットラインを真っすぐ歩くこと数分。中ノ橋通り。
盛岡信用金庫本店を右に回り込んで路地へ入る。
なるほどラーメンの後は、蕎麦ね。
「北田屋さんと来たら、やっぱり冷たぬき!」と言うと、
「知ってましたか、やっぱり」
4、5年振り。
週に1度は来ていた頃は、だいたい、冷やしたぬきの大、蕎麦定食あるいはカツ丼。
変わらない店内。
久し振りの爺を覚えていてくれた。
ちょっとでも声をかけて貰うと嬉しい。
来た! 数年振りの「冷たぬき」 いただきます! 今日は、さすがに普通もり。
細く長い麺が、ツルリと喉を過ぎる。
揚げ玉が、さっぱりとしたスープに少し溶け、コクが増す。
そしてパリパリの緑、きゅうりの食感。
美味しい!
向かいの人もラーメン食べたばかりとは思えない。冷たぬきに夢中。
ツルツルと美味しい音。
「なかなか、やるなあ」
ポスト食いしん爺だとすると「婆・・・?」ジョークでも言えずに揚げ玉と一緒に飲み込んだ。
この路地の突き当りに、東家本店がある。
「東家でカツ丼食べましょか?」と笑って爺を見る。
「いやいや」と手を振りながら思う。
「もしかして、本気かもしれない」と。
昔懐かしラーメンと数年振りの冷やしたぬきで満腹、満足。
「車で送るよ」と言うと、
「少し歩きます。カロリー消費しなくては、それによる所もあるから」
駐車場に向かいながら、振り向くと彼女の姿は、ない。
「ひょっとして東家でカツ丼・・・・いやいや、まさか」