<音楽がでます。音量注意>
月に1、2度は、ここの暖簾をくぐる。
たいてい、ざる2枚、天ざる、カレー鴨南蛮で、たまにカツ丼。
夏には、オニオンか野菜蕎麦。
カツ丼にしようかな、考えていたら、隣のテーブルには、中華そば。
急に、中華そばを食べたくなった。
「そうだ、あったはずだ」
メニューを確認。
「カツ中華、これだ!」
普段は、あまりしない冒険。
う~ん、実に美味しい。
カツがラーメンのスープの中に浸っていてもサクサクと歯ごたえ。
適度にスープを染み込ませ、いい味。初めての味。
「これは、いける」
老舗の中華そばに、浮かぶカツを夢中で食べた。
「ひょっとして、中華そばを盛りつけた後に、カツ丼のカツを落とした。そうして食べてみたら美味しかった?」などと食べながら妄想。
近頃の食いしん爺は、妄想力と冒険心が欠けていたと反省。
しっかり、メニューを見る事にしよう。
でも、よく行く店ほど、メニューを見ない。
暖簾を潜る、いや、例えば「直利庵」に向かっている時、すでに「ザル2枚」と
決めている。
それをテーマに食だけではなく、盛岡の文化そのものも感じて行こう。
原点回帰して「NEW START」
以前、アメリカから来た人の盛岡の案内役をしていた事が始まりで仲良しになった。(勿論、日本語堪能な人)
しばらくして、関係がぎくしゃくした時期があった。
爺の「そのうち」の連発が原因。
「いつ?」と聞かれ、
「そのうち」
「明日? 来週?」
「近々」
「じゃあ、今、行きましょう、今ならOKでしょ!」
Iam not in the mood.
食いしん爺は、凄くアクティブな時と真逆に家から出ずに、まるで呼吸する岩の様になる時がある。
しばらくして仲直り。
握手しながら、彼女が微笑んで言った。
「New Start!」
その時、彼女は、初めてのラーメン体験。