<音楽が出ます、音量に注意>
雫石へ
盛岡の西の隣町、雫石は、小岩井農場や鶯宿温泉など見所が山ほど。
冬は、あちこちの山肌にスキー場の曲がった白い線がくっきり。
珍しく午前中に出かけ、あまり知らない場所を回ってみた。
まず、雫石駅へ
丁度、「こまち」が止まり、音も無く秋田の方へ走り出す。
屋根を初めて見た。赤い背中に黒い2本の線。
こまちを見ていたら、ふと、SLを想いだした
蒸気機関車の中に入ったことがないのに鎖の付いた鉄の蓋を開けては朱の釜の中に黒く光る石炭をスコップで投げ込む。それが事実かどうかは分からないが、やけに鮮明に臨場感豊かに蘇る。群青の帽子と黒い顎紐まで。たぶん子どもの頃に見たテレビだろう。
長い列車を牽引する迫力の蒸気機関車の迫力。SLの運転手に憧れていた。
子どもの頃の憧れは、頭の何処かに深く刻み込まれているのかもしれない。憧れていた人の顔や言葉も動画の様に語りかけてくる。
たいてい再生は、ふいに。
こまちは、一直線のレールの上を小さくなっていく。音も無く。
さてランチ
まだ、11時半過ぎなのに、食いしん爺が座ると空いているテーブルは一つだけ。
「ます家」さんでランチ。
近頃、食べ物を前にすると「野菜から食べるのよ、何度も噛んでね」 と、ある人の顔と言葉が再生される。まるで子供の躾。
憧れの記憶とは迫力が違う。さてと、ゆっくり食べるとしよう。
へぇ~、栗おこわ。
トマトソースのスパゲティは、地元の野菜たっぷり。
ちょっと、いや、かなり食べ過ぎ(笑)
なるほど、別腹
今度は、地元の人に聞いたジェラード。口にするりと入る。
なるほど、あの人がよく言う言葉、別腹ね。
雫石では「松ぼっくり」が有名だが、また違って「まんま」のジェラードも牛乳の濃い味がして美味しい。
雫石では、あちこちでの店で「地産地消」の4文字を見かけた。<いいね!>
さて、次は、どこへ行こうか。
広い盆地の雫石、
陽が落ちるまで、まだ、時間がある。ゆっくりドライブしよう。
車好きの爺だが、いつかウィスキーの小瓶を列車の窓に置き、時間を忘れた旅に出たい。