<音楽が出ます。音量に注意>
早いか遅いか?とにかく「盛岡食いしん爺日記」 ブログ開設1周年、皆様に感謝!
そして今後ともよろしくお願いします。
続けた自分にも拍手。
成人の日の昼下がり、一年前にブログに掲載した秋田の乳頭温泉に向かった。
そういえば何年前の事だろう?
韓国ドラマ「アイリス」の舞台になった田沢湖の界隈。懐かしい。
<目当ては、見事な岩魚の塩焼き>
その日は、まだ雪の無い盛岡の街から国道46号線を西へ。
雫石に入っても道路には雪が無い。せいぜい白い毛布を敷いたふう。
更に走る。
秋田新幹線と並走する場所がある。昨年の秋のこと。追い越されながらまじかで小町の走りを見た。写真が無いのが残念。
奥羽山脈を貫く橋とトンネルが続く。
仙岩峠の最後のトンネルを抜けた。
あの「峠の茶屋」は静まり返っていたが、正月の飾りが吊るされていた。それを見て少しほっとした。やはり、ご主人の顔が浮かぶ。きっと天国で、あの染みた大根を炊き、おでんを仕込んでいるだろう。
もう一度、食べたいと思ってしまう。
国道46号から田沢湖町の中を走り抜け、駒ケ岳山麓の田沢湖スキー場の方面に。
スキー場には、滑る人もいたが雪が足りない。普通なら爺は、スキーを積んでいる。
一番奥の乳頭温泉に向かう。
雪は、いつもと違い、白い布団を敷いた程度。鶴の湯の看板を左折して狭い道を進む。
乳頭温泉、鶴の湯別館に到着。
太い梁の木の逞しさ。
とても落ち着き、外の寒さを忘れる。
もうすぐ囲炉裏に山芋鍋が吊るされる。
山の幸を前にして、以前ある人が言った。
「あたしは、こんな感じのご飯だと、あきがこないの」
アイリスのロケの前も前、昔の話。
その時、「人と人の間にも、あきがこない関係があるかもしれない」
と思った事を覚えている。
山芋鍋の美味しさは、まろやかで舌触りが良く優しい味。
心も身体も温まる。
生姜かな、青南蛮かな?
色々なキノコは、すっきりとした味付けは喉越しよく、食いしん爺の好物。
カリコリと食感を楽しむ。
ミズのこぶ。
フキも美味しい。
ご飯が進む。食べ過ぎるので、今日は、少なめにした。
岩魚の塩焼きを楽しみに。
じっくり時間をかけて焼きたてが届く。
塩加減といい、焼き加減といい、旨い!
さほど川魚は、好きではない食いしん爺でも、このとおり。
満腹と満足で心身ともに温まる。
外は、モノトーン。
春の眩い新緑、夏の濃い緑、そして素晴らしかった紅葉の彩りは、白と黒の世界に変わる。四季の変り様は、考えてみれば、とても凄い事だ。
白い絨毯の下には、褐色の落葉がびっしりと敷き積まれているとは思えない。
繰り返す四季。
人は、変わっていないと思っていても、
その場、その時の空気に合わせて仮面を被る。しだいに皮膚に纏わりついて、
秘かに自分の肌に馴染んでしまう。そして色々な表情の仮面を重ねていく。
雪が、降り積もり、だんだんと厚い氷層を成していく様に。
白と黒の世界で切ない想い出に凍える。
さて、雪見、露天風呂で温まりに向かうとしよう。
<続く>
帰ってから寒波襲来。
日本海側は、雪が降り続いている。盛岡も粉雪が舞う。
一歩ごと、雪が鳴く、
「キュッ、キュッ」
14日の午後、車に乗り込んで気温計に目が留まる。
-7度。
明日は、スキー板をメンテナンスに持って行くことに決めた。あがってきたら、
田沢高原スキー場で初滑り。