<音楽が出ますので音量に注意>

 

1月4日のこと、蕎麦を食べに老舗東家本店の暖簾を潜った。

 

<東屋本店の手打ちきじ骨団子蕎麦>

 

 

盛岡の河南地区へ

盛岡駅から北上川に架かる開運橋を渡り、東に向かう三つのコース。

・中央通りを東に。岩手県庁、市役所など官庁街を通る広々とした道。

・繁華街の大通りを真っすぐ行くと中の橋に至る。

・もう一つは、川徳デパートを通り、菜園を行くと盛岡城址の見事な石垣に突き当たる。

だいたい2キロほど歩けば20~30分。循環バスもある。

 

中津川に上の橋、与の字橋、中の橋、下の橋などの橋が架けられている。中津川縁は市民の憩いの場で毎年鮭が遡上する。

中津川を渡ると、古い町並みの残る河南。

 

<盛岡駅から開運橋を渡る>

 

中の橋に差し掛かると、このレンガの建物、旧岩手銀行本店が見える。橋を渡り、河南に入り、この建物を左に曲がる。

 

 

直ぐに見えて来るのが、まだ現役の盛岡信用金庫本店。

この建物を巻くように小さな路地に入る。

 

 

 

この辺りの夕暮れ時が好きな食いしん爺。

 

路地を突きあたると正面に明治40年から続く、老舗「東家本店」がある。

 

<昨年の冬の光景>

 

 

盛岡では「わんこ蕎麦」がメジャーだが、「麺の街」で盛岡冷麺、じゃじゃ麺などの外、ラーメンもパスタも沢山の店がある。

 

今でも宴会によく蕎麦が出る。蕎麦を食べては、中〆で、そぞろ帰る。

石川啄木も蕎麦を振舞われ16杯も食べたそうだ。宮沢賢治も蕎麦好きで盛岡に来ると天ぷら蕎麦を食べていたらしい。

 

今夜、東京に帰る人の帰省の〆に蕎麦を食べに来た。

 

   

 

蕎麦と言えば「年越し蕎麦」それから、今はあまりお目にかからないが、「引っ越し蕎麦」などがある。日本の暮らしの中にある蕎麦。

 

江戸前は、さんたて

「挽きたて、打ち立て、茹で立て」

 

蕎麦の生産量は、北海道がダントツ。

北海道から南は沖縄にまで蕎麦屋さんはあるらしい。

 

ある人曰く、

「毎日、蕎麦でもいいんです。でもなぜか、蕎麦を食べるとコーヒーが飲みたくなるんです」

「・・・・・・」

流石の蕎麦好き食いしん爺も絶句。

その話を聞いた、翌々日の昼に蕎麦を食べ終え歩いていると、ふいに喫茶店の珈琲の香りに誘われた。

脚も腕も組みながら深煎りのストレートを飲んでいた。

「思えば、爺も蕎麦の後には珈琲が多いのかもしれない」

 

<手打ちの蕎麦>

その夜は、出汁まき卵も。

 

 

「このね、淡い黄色で見た目が綺麗、でね、ふわふわしているのに、しっかりと味がついている。美味しい!」

目の前の淡い黄色に心奪われ一切れ貰った。美味しい。もう一切れ食べたいと思ったが、皿の上の大葉も無くなっていた。

 

 

次は、鴨の塩焼き。食いしん爺も知らなかった。いつもは、席に着くなり、

「かつ丼、一つ、お願いします」

後は、「待つのみ」って具合だ。

しかし、色々と目ざとく見つける人だ。

「鴨は、勿論のことネギも鴨の旨味を吸い込み、甘く美味しい」

と向かいの箸は忙しい。

やった!

スタッフさんが取り皿を2枚持って来てくれた。美味しい。

 

 

向かいの人のオーダーは、盛岡食いしん爺も知らなかった「手打ち雉子の骨団子蕎麦」

「美味しい!スルスルとのど越しが良くて、たまらない。独特のこりっとした団子の食感がいい」 と絶賛。

 

爺は、蕎麦の音を聴き、眺めているだけ。骨雉団子は5個ある。一つぐらい・・・

と思うのは、爺だけ?

「あら、ごめんなさい、全部食べちゃった、美味しかった、これで満足して帰れる!」

 

 

 

 

向かいでは蕎麦湯を飲みながら、お品書きを突き刺す様に見ている。突然、顔を上げると、

「金柑丼って何だ?」

これは、次回のお楽しみ。

 

その晩、盛岡駅に送り、部屋に帰ると一袋ごとのドリップ珈琲を淹れた。その夜は、自分の蕎麦猪口で珈琲を飲んでみる。

おや? 見た目、タレと同じ。(笑) 

 

 

 

一人でうけている食いしん爺の夜は更ける。

そして蕎麦猪口の珈琲は、美味しい。

 

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