岩手山麓に降る雪や雨が森の地下に潜み、とてつもなく長い年月をかけて山を降り、地表に現れる場所の一つが「生出の湧水」だ。地元では、「湧口(わっくつ)」と言っている。

玉山区の姫神ユーとランドの近くにある。流量は岩手でも屈指の湧水だ。一度、池となり、一気に流れ落ちて行く。もう、それは川の始まりだ。

 

 

 

 

 

 

いったい今、湧きだしている水は、一度地下に潜り、どれぐらいの時間をかけて地表に湧き出ているのだろう。

ここは、崖の下から湧き出ていて「湧口」と呼ばれているのがよく分かる。

盛岡食いしん爺は、脈々と湧き上がる湧水を見て涼んでいる。

 

 

田畑を潤すのは勿論だが、豊富な湧水を利用してハウスでクレソンなども栽培している農家もある。

 

 

 

杉木立の影で、まだ紫陽花が元気だった。

 

 

ガクアジサイもこれで見納めかもしれない。

 

 

生出の湧水を後にして盛岡の街に帰る。

まだまだ陽は高く、暑い。

 

 

綺麗な夏空だ。

 

 

タルトタタンに着いた。

 

まずは、生出の湧口を想いながら、店の中で涼むのだ。美味しいソフトクリーム!

 

 

そして、ケーキを買って帰る。

 

 

 

 

 

 

タルトタタンのケーキは瑞々しい。

「若さが作る・美味しい!」って感じだ。食いしん爺だけが、そう思うのだろうか?

 

家に帰ると、アメショウ君が、いきなりテーブルに飛び跳ね、爺のケーキの入った箱を狙う。

ひゃあ~

「自分だけなんだよ! なんだそれ!」

みたいな感じだ。

 

 

 

 

 

ごめんねと撫でながら声をかけたが、不機嫌は、夜まで続いた。

人も猫も食べ物の恨みは恐ろしい。