ランチタイムを過ぎると盛岡バスセンターの中は、静かになって来た。

朝からここに居てみると、とても落ち着くのはなぜだろう? 人があちこちに行き交う場所なのに。不思議だ。

自分が、昭和の世代だからなのだろうか?

ここは、ゆっくりと時間が流れていると思う。

 

 

● 14時半過ぎ

ちょっと同じ所を歩き回って疲れてきたのでカフェ、いや、というより喫茶コーナーで一息つくことにしよう。

 まずは、食いん爺が目を付けた「スウィートポテト」 見るからに美味しそう!

 

 

珈琲には、蜂蜜を入れてみる。

 

 

 

 

普段は、ブラック派の爺だが、蜂蜜を入りで疲れがとれそうだ。

    

 

なんとも、飴色のいい艶!

 

 

さすがに藤原養蜂所さんの経営しているだけに美味しい。

 

 

カップラーメンも食べようかなあ~

いやいや、私は、高カロリーに注意でした。(笑)

 

  

 

それと、たこ焼き。建物の外に目立つ看板と気になる南部小麦の文字。

 

 

 

食いしん爺の前にスウィートポテトが置かれる。

「はい、お待ちどう様」

するとカウンターの隣の人が、

「私も、たこ焼きもらおうかな」

とカウンターの女性に注文した。

「よく来るんですか?」

と話してみた。

「いや、たまに来てたんだが、今日は久し振りだね」

「では、やはり・・・」

「そうだね、壊されてしまうと聞いたもんだからね。色々と想い出もあるしね・・・」

 

懐かしむ人が訪れている様だ。写真を撮っていく人も絶えない。 

隣に座った人は、たこ焼きをお土産に持って帰った。きっとバスセンターの話で盛り上がることだろう。

 

 

 

するりとひっくり返る。熟練の技。

 

 

ちょっと気づかないカウンターには、人が絶えない。

それから、写真を撮って行く人が時々やってくる。

 

 

 

 

バスは、整列し、出番を待っている様だ。

 

 

みんなどこまで行くのだろう?

 

 

 

 

ここから見上げると、元々は、2階建てで3階が増築されたということがよくわかる。

 

 

●15時

あっ! 知っている人だ。

「こんにちは、お疲れ様です。」

と声をかけた。

「そうね、壊されるんだってねぇ~。淋しいですね。」

桜台ニュータウン方面に帰るとのこと。周に3、4回は仕事でバスに乗るということだ。

「どんどん街の景色が変わっていきますね~。バスセンターの建物やバスの運行は、どうなるのかしらね。こういう時にバスや公共交通機関の大切さがしみじみと分かりますね。でも私と同じに老朽化? 次は、私も解体されちゃう」

と大きな声で笑うと、バスが発着場に着き、歩いて行きました。

 

東京駅や新宿駅と比べても意味がないかもしれないが階段を駆け上がる人。ダッシュでホームから閉まりそうな電車に飛び乗る人達を見る。

しかし、急ぎ走る人をこのバスセンターの内外では、まだ朝から一人も見ていない。

 

 

 

 

 

このバスセンターには、運転する人、切符を売る、それぞれの売店、利用する人など、様々な感じ方をしているのだろうと思えてくる。

 

●15時半過ぎ

電話がかかってきた。

色々お世話になっている方からで、有名な時計の職人さんがバスセンターの中に店を開いて

いてテレビや新聞で見た。できるなら修理してほしいものがあり、できれば代わりに持っていってくれないか、ということだった。

すぐに快諾。

さて、古い時計らしいがどんな時計だろう?

 

 

 

                                             <続く>