上野から有楽町へ。
銀座中央通りは、「歩行者天国」
普段の歩道からの眺めが一転する。
東京や横浜マラソンを走った人が話していた。
「大都会の道の真ん中を走ると、とても景色が違う。だから走るのが楽しいんですよ。そ
れが東京マラソンなんです」
確かに、真ん中を走るのは楽しいだろう。
学生時代、新宿の歩行者天国によく出かけては、東口から伊勢丹まで行ったり来たりし
たものだ。暮れてくると約束はしていないが、2人が数人になり、飲みに行くのだ。調子に
乗って終電を逃すと深夜喫茶に行く。朝になると元気のいい曲で起こされるのだ。
この「椿屋」も平日の夜は遅くまで営業しているらしい。
この辺りだと、いったい、どんなお客さんがいるのだろう。
だいぶ陽も傾いて来た。
よく晴れている。夏になると光化学スモッグなんてことになってたなあ~
路地の中。さらに人一人がすれ違うのがやっとの路地。
ここに、お稲荷さんがあった。
所々にこういう狭い路地が残っている。
そして、お参りする人がいてお稲荷さんを守っている。
今日のカフェは「椿屋珈琲店本店」銀座七丁目。
珈琲店を開業したこの建物は、大正、昭和初期のレトロな雰囲気に溢れている。
実に堂々とした空間を登っていく。
中は、静かでゆったりとしている。
銀座には、ブランド店の中や色々な現代的でゴージャスなカフェも沢山ある。
やはり、爺にとって不思議な街だ。
目の前でロイヤルコペンハーゲンにサイフォンから珈琲が注がれる。
顔の辺りから珈琲の香りに包まれる。
ロイヤルコペンハーゲンの風格ある格調高い美しさ。
銀座では、美味しいモンブランがあちこちで食べられるらしい。
イチゴショートのおすそ分け。
お代わりの珈琲は安く楽しめる。
この階段を降りるとまた「超現代」の空間に戻る。
銀座大黒屋さんに入る。江戸時代から脈々と続く老舗だ。
一階は、銀座大黒屋さんのバックが並ぶ。
2階には、МARGARET HОWELL マーガレット・ハウエルが入っている。
店の中を一通り歩く。
女性向けが多い。
マーガレット・ハウエルは、イギリスのクラッシックなテイストを活かしながら現代的なシ
ルエットを取り入れている。
この店も、リラックスした雰囲気の中に気品と知性が感じられる。
マーガレット・ハウエルと言えば、シャツだろう。
すべてにクラシカルで心地良さを追求している様に思える。
衣服から靴、食器まで生活雑貨が、使い心地をベースにして素材にこだわっている
様だ。
「普段着は派手なのよ」
アクセサリーをジャラジャラと身に着けているのが好きな人がいた。
そんな人も今は、きっとポニーテールにマーガレット・ハウエルがとても似合う頃では
ないだろうか、と思った。タイトスカートにヒールを履いて街を歩き、普段は、一転して
緩やかに暮らしているのが似合う様な気がした。
人は、ひょんなことで変わる時があるかと思えば、中々、自分の殻から抜け出せ
ない事もある。一度、原点に返ると素直にライフスタイルが一転したりするものだと
思う。
その、きっかけが人そのものであったり、人の作品との出会いだったり・・・・
店の中を歩きながら、想いは巡っていた。相変わらずの妄想癖の爺である。(笑)
女性雑誌の1ページみたいです。(笑)
(写メ 右のひひひひは、パソコンをアメショウのルハン君がPCの
キーボードを横切った時の偶然です。消そうかと思いましたが、彼にも
参加させました(笑))
爺もTシャツが2枚ほど欲しいな~
men'sとwomen'sの区別感が、さほど無いように思える。
店を周っているうちに癒された。
このブランドは、たいていの人に似合ような気がする。
2階の窓の方から外を見ると、ポニーテールが歩いて行ったような気がした。
夕暮れ時の爺の妄想かな。(笑)
さて、窓の外は、ネオンが輝き出している。
時計を見ると新幹線の時間まで、あと1時間半。
店を後にした。
<その3へ続く>