ゆっくり、宵の口の銀座を歩く。

     歩行者天国も終わりにちかい。ビルに灯りがともり出す。

     しかし、丸の内、新宿、渋谷、池袋などと違って銀座のビルは、建物全体が

    広告塔だ。

     

 

 

 

 

   夕暮れの銀座。道のど真ん中を歩いていると、終わりを告げるアナウンスが

  流れだした。

 

 

   暮れてくるとあっという間に明度が落ちる。だが、銀座の彩度が上がる。綺麗だ。

 

 

 

 

    この時間になると、沢山袋を抱えて出てくる人もまばら。(笑)

 

 

 

 

     それぞれのビルが美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    さて、デパ地下で新幹線での楽しみ。夕食を買う。

    岩手の「中洞牧場」のショップがあった。

 

 

   美味しそうだ。

   テレビでも放映されていた。

   牛を放し飼いにして草だけで育てる。大地とともに生きる牛さんたちのミルクは、季節に

  よって味が違う。

   「山地酪農」

   牛さんたちは、藪の中を食べながらどんどん進む。

   ひと山を食いつくしたころ山肌に強く自然な芝草が生える。

   それを食べて一年を過ごす。

   まさに「命の牛乳」だと爺は思う。

   同じ「山地酪農」を実践し息子さんたちと共に挑戦し続けている吉塚さん一家を訪ね 

  たことがある。取り組み始めた頃の苦労話をこともなげに笑って話してくれた。こちらは驚 

 くばかりだった。いつか紹介しようと思う。

   父の背中を見て育った子供達は今、逞しく「山地酪農」に取り組んでいる。

   馬に乗せてもらい、生まれたばかりの可愛い子牛に触れさせてもらった。

   

   中洞さんの乳製品が銀座のデパートの一角に並んでいる。

   凄いことだと思う。

   まさに、農業の6次産業化。説明の要らない成功だ。

   勿論、買いました。

 

 

 

 

 

   さらに日は暮れて。爺には、まだ空気はぬるいが、脚に力が蘇ってくる。

 

 

 

 

    しかし、歩いて飽きない街だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    残念 !!!   時間がないし、閉店のようだ。またの機会の楽しみ。

 

 

    ウエディングドレスは、美しいものだなあ~

 

 

 

 

    京橋の擬宝珠。日本橋とほぼ同時期に架けられたと伝えられている。

    新幹線、地下鉄、地下街に川・・・・東京は、地下にも街があり、空にも高くビルが

   伸びている。

 

 

     そう言えば、盛岡は八幡の蕎麦屋「ごん八」の親方が言っていた。  

     東京には「ごん八」という蕎麦屋があると。

     岩手の南部藩だった地域では蕎麦と言えばワサビより紅葉卸が多い。

     紅葉卸を昔、「権八」と呼んでいたらしい。

     その親方に「ごん八」という名前の由来を聞いたことがある。

     親方は、やおら腕を組み、やや上を向いて語り出した。

     「一口で言うと歌舞伎の出し物に由来していてね、「白井 権八」という主人公が、盛

    り上がった場面で、もろ肌を見せると見事な紅葉が彫られていてね・・・・・」

     その先をはっきり覚えていない。

     肝心な蕎麦とのつながりが・・・・・

     今度、ごん八に行ったら聞いてみよう。もう一度。

     あと、記憶しているのは、昔からの蕎麦屋で「権八」という名前の店が東京に何件か

    あるということだった。

     盛岡の古い街並みにある蕎麦屋の親方の話を思い出しながら歩くのも楽しい。

     いつか、この店にも入ってみよう。

 

 

 

    爺のお気に入りの山道具メーカーだ。

    白馬、八方尾根の池に行って以来、山にはご無沙汰。そろそろいい季節だ。

 

 

 

 

 

 

     喫煙コーナーもこういう工夫がいいね。緑に囲まれている。

 

 

 

 

 

 

     東京駅の八重洲口は、すぐだ。

 

 

     東京駅に続く地下街に降りた。

 

 

     地上も地下も人の群れ。

 

 

    改札口を抜けホームへ。

    東京駅では、並んで止まっている。

 

 

 

    さらば東京。なんての大袈裟な話。なにせ2時間とちょっとなのだ。

    北陸新幹線の「かがやき」かな?

 

 

 

 

 

 

    大宮を過ぎれば、しばらく人の出入りが少なくなる。

    さて、「盛岡から東京日帰りの旅」の〆は、ご飯だ。そこは「盛岡食いしん爺」なのだ。

 

 

    一口の稲荷。中身は、ちりめんじゃことか色々の混ぜご飯。

 

 

   西京漬けの鮭。

 

 

    勿論、サラダは欠かせない。

 

    

   中洞牧場のショップで買ったヨーグルトが、デザート。

 

 

 

     ご飯を食べて少し、うとうとしているうちに盛岡に到着。

     今は、気をつけないと青森、函館まで乗り越してしまう。

     以前は、終着駅だった。

     「終着駅」なんか、いい響きだなあ。

 

 

   むろん東京と比較はしないが、 

   盛岡も中々、都市的になったものだ。

   

 

 

 

     今宵は、間違いなく爆睡だ。

     万歩計は18,456歩。それにしても、いつも東京ではよく歩く。

 

 

                              <盛岡から東京日帰り編 (総集編へ続く)>