タルトタタンは、何年ぶりだろう?
盛岡の八幡町 本店へ。5時前に到着、まだ、閉店まで2時間ある。
店に入ってケーキのコーナーの前で愕然!
残っていたのは、4種類。ショーケースの中は、開店前のようだ。
あっー! 良かった。
「ブルーベーリーのレアチーズは、2個だけ残っていた。
家に帰り、まずは、チョコからいただく。
一粒ごとに説明したチラシがある。あと、2個だけのお洒落な小箱もある。
買うときに、
「へぇ~ バレンタインは、自分でここで買えばよかったなあ~」と小声で呟いてしまった。
当然、笑われてしまった。
今回、特に美味しかったのは、「ブラッドオレンジ」赤い○の模様。
チラシの解説「オレンジの爽やかな味が、すっきりと味わえるチョコレートです」
と書いてある。そのとおり、異論なし!! とても美味しかった。
続いて珈琲を飲みながら、「マロンシャンティ」
美味しい!!
さてさて・・・・いよいよ・・・・
爺の大好物![ブルーベーリーのレアチーズ」
フランス産のチーズのムースにブルベリーが隙間なくビッシリ。
しっとりとした上質のチーズは、プチプチの甘酸っぱいブルベリーとひきたて合う
ベストマッチング! なんだよなぁ~
そう言えば、この場所にオープンしたての頃・・・かれこれ10年以上前だなぁ~
中学生だった甥と二人で八幡神社に来たついでに岩山界隈などをドライブして
どこかで一休みすることにした。
「タルトタタンにっ、ほら! そこ! いってみたいな」というので
大小の男同士で入った。
ケーキを選びながら、甥は、
「お祖母ちゃんと母さん、弟とにもお土産に買ってください」と言った。
「いいやつだな!」と頭を撫でで結局、沢山買った。親父の名前は無かった。
2階で珈琲を飲みながら1個ずつ食べていくことにした。
話が弾んでいると、甥の電話が鳴った。
戻ってくると、不自然に大きく深呼吸している。
「どうした?」
大きな両眼には、今にも零れそうな涙。テーブルの下の膝に置いた拳がズボンを
きつく掴んでいるのが分かった。
「いいよ、我慢しなくても?」
「うん」
しばらくして、
「美味しいぞ」食べなさい。彼は、確かイチゴ系だったと思う。食べ始めているうちに、
少し微笑んだ。
「どうだ?」
「美味しい」
ちょっとでも所在不明になるとすぐかかって来る母の電話にとうとう怒ってしまったらしい。
中学2年の甥には、束縛感、不自由感などなど思春期特有の自立と大人との闘いの
頃だったのだろう。
自分は、お土産も頼み、ちゃんと母の事も考えているつもりなのに・・・・・
彼も、嫌な事があり、久々に楽しかったのだ。おそらく電話の母の口調も想像がつく。
奈落に落ちた。だから、我慢してきた分、余計に怒りが湧いた。
そんな彼も、高校を卒業して仙台の大学へ、そして、今はもう社会人。
関東、東海方面で活躍している。
食べながら、爺の、その頃も思い出した。
甘酸っぱい、あるいは、ほろ苦い思春期を・・・・
タルトタタンは、そんな新鮮で多感な時期に合うお菓子だと、爺は、思った。(笑)
一切れだけにしておこう。
「やはらか森のバウム」 そのなのとおり、この店を代表するお菓子の一つ。
実は、今話題沸騰「不来方バウム」を狙ってきたのです。
売り切れでした。
買えた時に、載せます。東日本大震災の復興支援にも一役。そのあたりもその時に。
あ~あ、これだから血糖値が・・・・
明日から、精進しようっと。
しかし、爺の様な者に、この半分の大きさだといいなあ~
種類を食べたいモノ。
季節の「ケーキ懐石」みたいにして・・・これからの益々の高齢化時代に、いいとおもうなぁ。
爺の願い。(笑)