顏心記 全40話
顏心記は、日本語にするとそのままで顔と心の記録ですが、ドラマの内容から考えて、顔よりも心が大切と言いたいのでしょうか。
主人公の男女は、子供の頃の「癸草」に起因する出来事により、男性は顔盲に、女性は毎月の癸水で変身してしまう体になってしまいました。
成長した二人は、知り合いとなり、ともに力を合わせて「癸草」撲滅を目指します。
「癸草」は、ドラマ内では、この草は薬に入れると何にでも効く、然し毒が有る故に厳重に管理されていた。
しかし、それでもなお、不法な者たちがいて、密かに売って利益を得ている。
と説明されています。
麻薬でもないし毒薬買う人がそんなにいるんですかね、かなり疑問。。。
主人公たち
江心白(羅雲熙)
越江郡王で總捕衙司大總捕という役人です。
子供の頃に後頭部を石に打ち付けたことから臉盲となります。
臉盲:日本語では相貌失認
相貌失認(そうぼうしつにん、Prosopagnosia)とは、脳障害による失認の一種である。
目や鼻など顔のパーツは知覚可能であるのに、顔全体を見て個人の識別をすることができない状態を指す。頭部損傷や脳腫瘍・血管障害などが後天的に相貌失認を誘発する要因となる。
見えるけど誰か分からないという症状でしょうか、ドラマでは表現することが難しく顔だけを暈して見せていました。
こんな感じです。
相貌失認の人は、目や鼻、口といった相手の顔の特徴とは別の情報(髪形、体形、声、話し方、しぐさ、話の内容など)を統合し、相手を認識したり、家族のように繰り返し会う人は認識できるなど、症状に個人差があるそうです。
海外の研究によると、先天性は人口の2~2.5%程度で発生する。「日本にも250万~300万人いると推定されますが、相貌失認と気付いていない人が多いと考えられます」。
情報元:https://medical-tribune.co.jp/kenko100/articles/240122561147/
かなり本題から外れました。
臉盲という設定ですが、最初の顏南星を見分けるのが問題となったぐらいです、折角の珍しい設定なのに勿体ない。。。
江心白の父郗昭明は、誰かの計略で「癸草」汚職に関わったとして威定王が江芷僅と離婚させて崖州に送られて、そこで事故に会います。
彼は、崖州の送られた父親に付いて行くのに僕は郗昭明の息子だと言い、周りが何をどう言っても聞き入れませんでした。
という思い込んだらタイプの設定です。このため、「癸草」に関係する案件を常に追いかけています。
其れもありますが、越江王府の中では少し浮いた感じ、祖父の威定王からも諦められている感が漂っています。
顏南星(宋軼)
江湖遊醫という設定です。
一か所に定住せず、母の鬼醫娘と共に彼方此方渡り歩くお医者さんです。
彼女は子供の頃に毒薬を飲まされて其れが元で癸水になると変身してしまう体になってしまいました。
変身と言っても顔だけ変わるわけではなく、体の大きさや性別まで変わります。
其れも都度変化して、次はどの様な体になるかもしれません。
う~ん、仙界、神界または魔界の人ではなく普通の人間ですからね、変身は尖り過ぎですがドラマのスパイスにはなってると思います。
河蛮という場所で江心白と関わったことで、彼女も「癸草」案件に関わる事になり、自身も「癸草」の被害者であったことが分かります。
江桫欏(陳瑤)
越江郡主で翰林司祭酒という役職に任命されます。
祭酒というのは、中国で学政をつかさどった役職だそうです。
調べるまで、如何して祭り酒に関係するのかと思っていました。
陳瑤さんは、6月放映のドラマ3作に出演しています。
顏心記 江桫欏役
狐妖小紅娘月紅篇 律箋文役
玫瑰的故事 白曉荷役
3作が同時期と言うのは珍しいですね。準主役級は、顏心記だけです。
それにしても綺麗な方です。今後の活躍を期待します。
彼女は越江郡主ですが、兄である江心白を差し置いても母の越江王女を継ぎたいと考えています。
どうも認めて私の事をという要求が強いのでしょうか、かまってちゃんに見えます。
商別離(丞磊)
彼は金吾衛統帥と言う役です。
江心白の總捕衙司と同じような警察権力の金吾衛という組織の長です。
このため江心白とは縄張り争いで対立関係のような感じです。
戦争で捕虜となった時に鼻を削がれたためマスクを着けていますが、顏南星の医療技術で鼻を形成して、最後には嗅覚も取り戻します。
そして「癸草」に関して、江心白と共に撲滅に取り組みます。どちらかというと引きずり込まれた感じですね。
佟賽兒(黃日瑩)
小哥哥と言う婚約者を捜して京城にやって来て、結構誰でも受け入れる顏南星の開いた店の店員となります。
彼女の作る料理は見た目は酷いですが、食べるとおいしいそうです。絶対美味しくない!
商別離の相手役です。
陳瑤とはまた異なるタイプですが美人です。
柳若騫(古子成)
鬼市という何でもある市場の曹掌櫃の店でバイトしていましたが、顏南星の開いた店の店員となります。
戸籍が奴隷の為、翰林司の入学試験に合格しても官吏にはなれないけど研究は出来るとか口先だけの設定です、何か研究しているシーンは見た事無いです。
江桫欏の相手役です。
裴潾甫(曹衛宇)
丞相と言う高い地位にいながら、「癸草」案件の黒幕です。
彼はもう何年も前から、「癸草」を取り扱い、人体実験のように人に飲ませていましたが、何が目的だったか分かりません。更に、飲んだ人はみんな死んでいるそうです。何がしたいの???
子供の頃の顏南星に「癸草」を飲ませたのも彼らです。
顏南星が変身すると言う事を知り、その術を欲します。
裴相のハハハハハハハという笑い方は、全然現実感が無い。
これだけの悪役ならもっと笑い方が有るだろ。。。
顏南星の変身ショー
①江心白と顏南星が知り合った河蛮で最初に変身した男性(王成思)
➁河蛮で江心白から逃れた時に変身した女性(程瀟)
➂京城の鬼市で変身した女性(張榕容)
④顏南星が江心白の部屋にいる時、越江王女が来て戸棚に隠れた時に変身した男性(李明峻)
⑤江心白と顏南星が結婚して入洞房で今からという時に布団の中に居た男性(印小天)
⑥艶無双に捕まった時に変身した女性(辣目洋子)
⑦妊娠したかと勘違いした時に変身した子供(傅鉑涵)
⑧鬼醫娘を看病している時に変身した女性(胡杏兒)
⑨裴相に無理やり鬼醫娘が作った未完成の薬を飲まされた時に変身した女性(恬妞)
最後に飲まされた薬は、元々鬼醫娘が顏南星の変身を止めるために作りましたが、何かが足りず未完成の薬でした。鬼醫娘に飲むと元に戻れなくなると言われていたものでした。
老婆となった顏南星は、姿を消します。
未完成で元に戻れない薬なんか娘に渡すな、娘も受け取るな。。。
江心白は、五感が無くなりつつありこのままでは失明、聴力も失うと言われていた状況で裴相を取り押さえて倒れてしまいます。
その後倒れた、江心白は目覚めるのか?
老婆となった顏南星は元に戻るのか?
其れは最終話で明らかになります。
設定が突拍子もないですが、ストーリー自体は真っ当で、悪役は最初から悪役。
それ以外にも行いが良い人だったのになぜか悪役に替わったりと、飽きることなく最後まで見れます。
度華年の放映が同時期で無かったら、もっと早く見終わっていました。