度華年 全40話

 

度華年-1からの続きです。

 

 

牢内で語る二人

裴文宣李蓉は、家がマネーロンダリングを依頼していた商人拓跋燕から秘密の帳簿を盗み取ることに成功して帰って来ると、拓跋燕を殺害した容疑で裴文宣が牢に入れられる。

家の反抗が大きいので皇帝は李蓉も牢には入れますが、裴文宣の隣の牢に入り綺麗に掃除させて愛用品を持ち込みまるで自身の部屋のよう。

 

 

ここでまた、秦真真を巡っての心の内を吐き出す二人。。。

 

裴文宣:君のその言葉の意味は、当初から私が君を好きだと知っていたということですね。
李蓉 :貴方が私を好きじゃなかったら、どうして私にそんなによくしてくれたの?
李蓉 :当時、私は恥ずかしがり屋で、貴方が私を好きだと感じていても確信が持てなかったのよ。だいたい、誰が私李蓉を好きにならないというの?
裴文宣:当初、私は自分の気持ちが分からなかったけど、君がそんなに私のことを理解していたのなら、どうしてもう少し待ってくれなかったの?

李蓉 :貴方のその言い方は可笑しいわ。私はゴミを集める人じゃないわ、どうして貴方を待つ必要があるの?
裴文宣:少しは優しく言えないの?

李蓉 :実は私は一生涯で本当に秦真真を憎んだことはないの。
李蓉 :女性がライバルを憎むのは、恋愛の競争で自分に勝ち目がないと思うから。だから、相手がどれだけ嫌な女かを願い、自分の愛する人が盲目だと思いたがる。でも、私はそんな慰めはいらないの。
李蓉 :私は李蓉、天から授かった高貴な身分を持ち、皇帝の血を引いている。容貌も天下一美しいとは言わないまでも、京城で名を馳せているわ。私は聡明で教養があり、礼儀を知っている。財産や権力なんて私にとってはただの飾り物にすぎない。こんな私に、なぜ貴方を待たなければならないかと問うべきではないわ。貴方が私を待つに値するかを問うべきよ。
李蓉 :たとえ大人がどれほど美男子でも、私はそんなに簡単に理性を失うほどではないのよ。
李蓉 :あなたも知っているように、一度傷がつくと癒えるのは難しいわ。特に私は皇家に生まれた身で、感情に対する忠誠心の要求は非常に厳しいのだから。

結局は、秦真真なんかどうでも良くて、飼い犬がよそ見をしたことが気に入らないのです。

うーん、皇女のプライドは理解を超えている。

 

 

 

楊家滅亡

二人が牢内にいる時、太子は反抗した家討伐に向かい勝利を収めて、更に家が武器を敵国に売っていた証拠をつかむ。

 

拓跋燕は登聞鼓により自首して生きていることを示し、裴文宣が無実であることの証拠となった。

 

護国征西大元帥 楊焱家当主)、寧妃楊婉)も皇帝の前で馬脚を現し、楊婉李蓉を刺そうとして護衛に刺されて亡くなり、楊焱も連行されて行く。

 

ここで、前世では後々まで尾を引いた家との争いが、今世では早々と解決する。

 

 

成婚

裴文宣李蓉との結婚の宣旨、漸く二人は結婚する。

一拜天地、二拜高堂、夫妻對拜でデコを冠に当てる裴文宣

 


 

ちなみに前世でも同じ

 

 

しかし結婚式が終われば、前世と今世では違います。

 

前世では厳粛に向かい合う二人

 

 

 

今世では、疲れたから冠を取って指さす李蓉

 

 

疲れて一休み中の裴文宣

 

 

成婚までは痴話げんかのじゃれ合い、成婚後が李蓉裴文宣と世家、蘇容卿の戦いになって行きます。

その中でまだ、李蓉蘇容卿の感情がハッキリしないのですっきりしない。。。

 

 

 

督察司の設立

太子が上官雅を太子妃にせず秦真真に気が有る事から、家を滅ぼそうと敵国に通じて金を得ている疑いで家宅捜索して偽の証拠で其の儘処刑しようとしたが、裴文宣が皇帝に報告し刑部蘇容卿に処理をさせることにして、勝手な処刑は免れた。

 

これを機に、上官家の息のかかっていない警察権力を作るように李蓉から皇帝に進言して欲しいと太子が言い、秦真真もお願いする。


秦真真は、死をもって平楽公主家の無実を訴える。

秦真真は死んだことにしただけで以後はその名を捨てて、荀川の名を平楽公主から与えられて別人として生きる事になり、太子の妃になる事はない。

 

平楽公主は、訴状を皇帝に上奏し、皇帝から再調査することを命じられる。

また、今回の事案が解決できたなら平楽公主の為に警察権力である督察司を設立して監察関係の人員を全て与えると明言される。

 

しかし平楽公主たちが集めた証人は、全て殺されてしまい皇帝から見ても誰がやったかは明らかだが証拠がない。

 

李蓉は、裴文宣に20日の間に証拠を持って帰って来てくれと頼み自ら禁足することとした。裴文宣は気楽な感じで赴いて行った。


しかし、裴文宣は、崖から突き落とされる。。。

皇后は李蓉裴文宣は深い谷底に落ちて死体も見つからないと告げる。
 

皆が死んだ死んだと言う、彼女は最後まで信じ切れるのか?

彼女は北燕塔で裴文宣宛てに手紙を書き綴り、彼の帰りを待ち続ける。

 

期限の最後日に蘇容卿李蓉に求婚する。彼女が答える前に裴文宣が帰って来たとの知らせが入る。
彼女は如何答えるつもりだったのか。

 

裴文宣が集めた証拠により家の無実が明らかにされた。
督察司は設立されたが、副使には蘇容華が当てられた。彼は上官家の系列、皇帝は上官家にバランスを取って見せたのか。

 

 

 

絡まった糸は解されるのか

裴文宣は警告として刺殺されかけた、李蓉は彼に手を出さなければ生き残る道も与えてやったのにと、手を出したからにはそれも無しと怒る。


彼女は自身を餌として、相手が手を出すのを待つことにし、そのため京城を出て狙われやすい所に行こうと考えている。
 

裴文宣は彼女に蝶蝶峡へ行くことを勧め、蝶蝶峡の荒地一面を李蓉の好きな花で埋め尽くした。

彼は本当に李蓉が静養に行くと思って、彼女の喜ぶと思うことをした。
しかし李蓉は勝手に彼が彼女の考えを読んで、此処で戦いを行うための準備をしていると思っていた。

 

当日、裴文宣は早朝から出かけ、彼女が褒めた衣服を着て、自慢の琴を弾いて李蓉が来るのを待っていた。

そこに李蓉が暗殺組織七星堂に追われてやって来て、花畑を踏み倒し、琴を壊し、刺されそうになった李蓉裴文宣は自身の体で庇って傷を負う。

 

 

壊された裴文宣愛用の琴


前世の彼女に対する失敗を繰り返さない為に出来ることを精一杯した裴文宣に対して結果的には彼の誠意を踏みにじった李蓉


督察司が出来たことにより、彼女は裴文宣を眼中に入れる余裕がない。傷心の彼は花畑で倒れてしまう。

 

上官雅は、李蓉に対して裴文宣とは釣り合わない言います。
貴方は裴文宣を思っている、裴文宣も貴方を思っている。しかし二人の関係は行き詰っている。

気にしているからだ。貴方は気にしている事には触れたくない。


貴方が宮中で受けた教育は夫婦の間には決まりがある、情愛とは天の月、水の中の花で触れることなく眺めるもの。

裴文宣は優しく謙虚、実は非常に力強い。もし何か要るなら、一歩一歩着実に進み、一寸の土地も必ず争う。目的を達するまで諦めない。

 

貴方は確かにずっと受け身、自身から動くことは稀です。それは恐れているからで、貴方にとって感情は厳粛で痛ましい。
貴方は感情で我を忘れることを恐れている、だから気にすればするほど怖くなる。
 

二人は全く不釣合いだ。貴方が要る感情は裴文宣は与えられない、それは貴方は恐れるからです。

なんて的確な分析!

 

裴文宣は、今日から書院で寝ると言い出す。

李蓉は今日の事はすいません。貴方に説明をしてしかるべきでしたと謝り、私を待ってくれませんか?
10年、其れでは20年では如何、私は何時までも待ちます。

 

 

 

裴文宣と李蓉、離婚するんだってよ

裴文宣李蓉は、ある事件から今世の蘇容卿では知りようが無い事を知っていたことから、彼も前世から帰ってきたことを知る。

 

裴文宣李蓉に、「貴方と蘇容卿が私を見捨てた17年が怖い。前世で見捨てられたように今世でも見捨てられるのが怖い」と弱音を吐く。

 

蘇容卿の策略で皇帝の心内に疑念が生じている、李蓉はこの疑惑を解消するには二人が離婚するのが一番の方法と考える。

蘇容卿は、裴文宣にとっては李蓉と分かれることなどあり得ないと考えての策略だった。

 

裴文宣:別に官僚にならなくても問題がないが、別れるのはダメだ。

李蓉 :権力を持たないと何時までも蘇容卿に抑え込まれることになる。
裴文宣:そんなに権力を愛してるなら休書を書いてやる。

李蓉 :其れなら外で遊んでくる。

李蓉は、本当に若い公主を集めて船で湖へ、裴文宣は小舟で追いかける。

 

二人は小舟に乗り換えて、最初は喧嘩をするが、裴文宣が李蓉に無理やりキスをする。

 

 

 

李蓉はこれでもかと彼を罵る。

 

裴文宣が、李蓉を抱きしめ彼女の北燕塔で書いた彼宛の手紙を見たことを話して、権力だけでなく私のことを気に掛けていてくれていたのに、自身のとった先ほどの喧嘩について謝る。

 

 

貴方の為に俺は変わる、只心の内を話して欲しいと願う、何が有っても離さない。
裴文宣は、もう貴方の心は分かったので、貴方の言うようにしましょう。

別れるのか!!!
 

裴文宣は、皇帝に公主の自身に対する扱いに耐えられないから別れたいと申し出る。
 

李蓉は、裴文宣は寝所を別にして別れると言って困っているから如何にかしてくださいと見かけ上は皇帝に泣きつくが、公子たちを引き連れて遊んでいただろと言われ黙るしかなかった。

 

皇帝は様子を見ようとしていたが、最終的には二人の離婚が決まり、裴文宣はそのまま公主府から去って行く。

 

 

何処から来る自信

この後は、蘇容卿の後押しを受けた柔妃が、太子を廃し自身の息子肅王を立てようとする戦いが本格化していく。

 

自分たちが能力があると勘違いしたのか、科挙の制度に不満を持つ学生たちの抗議行動の調査対応を自ら処理にあたると皇帝に上奏する。

 

しかし結果は失敗、朝堂で李蓉から弾劾される。朝堂の百官たちも柔妃の徹底した調査を要望。

 

皇帝は柔妃を罵ると彼女もプッツン来て肅王以後子供が出来ないのは如何してか知っている?
貴方は毎日私の作ったスープを飲んでいる。。。

 

彼女は牢には入る事になる

 

皇帝が、宮中には魑魅魍魎が住んでいると嘆く。

 

 

 

長公主死の真相

冬嬉の宴で裴文宣は、謝春和を殺すために茶に毒を入れ、謝春和は倒れるが、李蓉が見るとまだ死んでいない。

彼は「香美人毒」を発動させるための匂い袋は付けている、どうして発動しないのか。実は、匂い袋に入っていたのは解毒剤だった。

 

上官雅が呼んでいると外に出て行く李蓉を襲う覆面の男たち、太子が助けに来て李蓉だけ逃げだす。

裴文宣蘇容卿李蓉を追うが彼女は崖から落ちかけていた、蘇容卿が助けようとするが二人して崖底の川に落ちて行く。

 

 

二人は川の中に落ち、傷を負ったが命に別状はなかった、洞窟で傷をいやす二人。

えーあの高さから落ちてそれは無いわ!

 

李蓉蘇容卿に、謝春和が付けていた匂い袋は、前世で裴文宣が付けていたものと全く同じ匂い、あれは解毒剤なの、だとすれば誰が私を殺したのと問いただす。


私は前世で香美人之毒で死んだ、さもなければ貴方も毒の緩和の為に匂い袋を使わないでしょ。

香美人之毒の組み合わせを知っているのは3人だけ。貴方、裴文宣其れから李川

誰が私を殺したの。

 

これに対して、蘇容卿李蓉が思いもしない名前を挙げて、如何してその様に至たり、如何して今世の李川を皇帝になることを阻止するのかを説明しだすのでした。

ここは山場だからドラマ見てね。

 

この真相を知った後、李蓉蘇容卿が語った話を裴文宣に告げ、彼は別の角度から見た話を李蓉に聞かせます。

 

 

 

最後の決戦の時

蘇容卿は、意見が対立する父親に毒を飲ませて痺れさせ令牌を奪い取る。
裴文宣は、家の令牌を手に入れる為、家に帰って説得を始める。最後は裴禮明から脅し取る。
 

蘇容卿は兵力 30000を擁していた、対する裴文宣+公主 3000 しかいない。更に秦臨の軍からいくら連れて来れるか?

 

口火を切ったのは皇后で漢秋宮を包囲して李川に中に入って父親と話をして、皇帝になれと言う。

皇后は煮え切らない息子に「やれ」と命令。

 

そこに李蓉が今の肅王は偽ものと言って入って来て、蘇容卿は偽物を担いで皇帝にしようとして既に軍を待機させている。

早く逃げ出すようにと皇后と太子を連れだし自身は時間稼ぎの為に宮中に残る。

 

皇帝は、李蓉を監國長公主に任命して皇帝の代わりに監國を行うように命令した。
家、家、家、其れと柔妃家が大殿に集められて待っていたのは國監に任命された長公主だけであった。彼女は跪きなさいと命令。
それを見た蘇容卿は戦いの火ぶたを切るのろしを上げさせる。
 

太子が皇帝を殺していないことを暗に告げた長公主に対して蘇容卿達は疑いの目を向ける。

彼らは、太子が皇帝を殺して帝位を簒奪したことが道義に反するという理由を大義名分として、太子を討つべく集まっている。

 

其の大義名分が無くなれば逆賊となる。

 

蘇容卿は、長公主と指しでの話し合いを要望。
同意して大殿から出た各家の代表は、どうも誤解が有る様だ皇帝が亡くなっていないなら解散した方が良いのではと言い出すものも。

裴文宣はそのころ、家と家の家族を軟禁する。家は、門を閉じて誰も出てこない。その時荀川の軍が京城に着く。

大殿の中では、長公主蘇容卿に初めて会った子供の時に皇帝の北方討伐を諫めていた、その初心を忘れないで出と語るが、蘇容卿は私はもう後戻りはできません。


裴文宣が宮中に入り長公主に会いにやって来て、貴方と一緒に死ぬか、家に連れて帰るかと決意を示す。
城外では荀川が引連れて来た軍に太子が攻撃の命令を出す。


裴文宣の脅しに蘇容卿以外は引き下がるが、柔妃の兄蕭将軍はその他の家が引き下がるのは許さないと内輪もめの戦を起こす。

 

裴文宣蘇容卿も対峙していた。裴文宣李蓉を大殿に閉じ込めると戦いを始める。

 

 

李蓉は戦の音を聞きながら裴文宣の無事を祈る。


太子が宮中まで入って来て、大殿を守る。裴文宣が大殿の扉を開けて李蓉を迎える。


皇帝に玉璽を寄こせと言いながら匕首を皇帝に向けて迫る柔妃、私は皇太后になるのよ。。。
そんな柔妃に皇帝は玉璽を渡してもお前自分で支え切れると思っているのか現実を突きつける。

 

蘇容卿は、何か勅を書いて玉璽を押して見かけ正式な勅令を作って逃げて行く。それを追い駆ける裴文宣そして二人の戦いが始まる。

 

 

蘇容卿裴文宣の闘い、李蓉が来て裴文宣の剣をよけなかった蘇容卿

傷は軽くないが助かる、彼は李蓉と話して最後の琴を弾きたいと言う。然し引いている途中で燭台を倒し火を点けてあっと言う間に燃え広がる。

 

 

あたりは炎に包まれ助け出しようがない。裴文宣は、李蓉を連れて出る、後ろを振り返る李蓉
 

 

皇帝が李川を呼び、もう自由に生きて良いと言って逝きます。

 

最後のテロップです。

 

德旭元年、大夏朝監國長公主與丞相裴文宣再度成婚。
兩世如夢,三生姻緣,公度華年

「二つの世は夢のようであり、三度の夫婦の縁が、共に華やかな時を過ごす」

 

 

3度目の結婚を行った二人でした。

 

 

 

李蓉、裴文宣は殺されて今世に戻って来た。蘇容卿はどうして今世に戻って来たの、殺されたシーンが無い。
何もなくて戻って来るなら、皆が戻って来ても不思議ではない。

 

 

最初の前世で絡まった糸を解きほぐしていく部分(痴話げんかが続く部分)は、十数話は一気に見れました。

 

全体的に見ても楽しかったですね。

 

このドラマは、細かいところを突こうと言う気にはならなかったです。

 

良い作品だと思いました。

 

豆瓣見たら6.6だった、私とは感覚が違う人はこんなにいるとは。。。