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昨日書いたica国内盤のラインスドルフについての「60年代にRCAに第4番以外のマーラーの交響曲を録音した」というでたらめの出所は例によってウィキペディアかと思って調べたが違った。しかし、ウィキペディアにはさらに強烈なでたらめがあってのけぞってしまった。
なんと、「……プロコフィエフの管弦楽作品全曲のレコーディングを初めて実現したり……」というとんでもない記述があるのであった。これはいったい何を勘違いしたのだろうか。
ジョン・ブラウニングの独奏による5曲のピアノ協奏曲の最初のまとまった録音等いくつかの素晴らしい録音を残したけれども、「管弦楽作品全曲のレコーディング」はしていない。交響曲の録音は第2、3、5、6番。「ピアノ協奏曲全集の最初の録音」という記述を読み間違えたのだろうか。
ウィキペディアに求めても虚しいだけかもしれないけれども、ラインスドルフのレコード史上の業績を述べるのであれば、「モーツァルト交響曲全集」(旧全集による第1番~第41番の41曲を収録。第2、3、37番も聴ける)の最初の録音は挙げなければいけないのではないか。