9月9日と10日の名古屋フィルとの定期で
マーラーの『亡き児を偲ぶ歌』を歌うために
来日されたマリア・フォシュストロームさんに
演奏会に先駆けてお目にかかりました。
ロシアのペルミからの25時間近くの長旅を終えて9月6日の朝、名古屋に到着されました。
時間の都合で私は途中からの合流となりましたが、妻と3人で和食のお店に行きました。
マリアさんはとても好奇心が旺盛というか、勉強が好きな人なので、日本語をいろいろと知りたがって、自分の名前と私たちの名前をひらがなで書けるように練習したりしました。
漢字にも興味津々で日本に入ってきた歴史などや、ひらがなとカタカナがどうしてあるのかなどについても聞かれました。
「とり」とか「うま」はどのように書くのかなどを説明したら、突然「つる」とひらがなで書き、漢字ではどう書くのかという話になったりしました。
そうこうしているうちに(たぶん抹茶アイスクリームを食べているときだった気がします)、
「マーラーの曲の中では何が一番好きですか」
と聞かれました。
「第7交響曲です」
と答えて、そのあと、
「でも一番最初に好きになったのは、『亡き児を偲ぶ歌』でした。」
などと話していたときに
「私は『大地の歌』が一番好きです」
という話になってなんと突然「告別」の一節を歌いだしました。
そのあと蓮の花のこととか(ちょうど「蓮根煎餅」を食べていたこともあって)、墓の上のサルについてなども話しました。
今度はぜひとも『大地の歌』を歌ってほしいものです。
とてもチャーミングで可愛いマリアさんでした。
(写真は許諾を得た上で掲載しています)