ライプツィヒのヴェルテ社で録音した日の前日、マーラーはオスカー・フリート指揮の第2交響曲に臨席するためにベルリンにいた。
この時舞台裏の指揮をしたのが、20歳のオットー・クレンペラーだった。
マーラーと初めて言葉を交わすことができたクレンペラーの喜びはいかばかりのものであったことか。
クレンペラーはハンブルクで少年時代を送った。
その時期、マーラーはハンブルク・オペラの指揮者であった。
そのころから畏敬の念を抱き続けてきたマーラーの知遇を得る契機となった曲であるということも第2交響曲がクレンペラーにとって終生特別な曲であり続けたことの基にあるのかもしれない。
また、マーラーにとってもクレンペラーという青年と第2交響曲とは深く結びついていたようである。
1908年にプラハから出した手紙の中でも、「第2交響曲のとてもすばらしいピアノ用の編曲を作ってくれた」という言葉でアルマにクレンペラーのことを説明しているぐらいであるから。
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