「ディスコグラフィ」について考えるために、まず、比較的珍しい(とは言っても、中古市場にはかなりよく出てきますし、それほど高額でもないので、持っている人は意外に多いのではないかとも思いますが)ヴァルターとマルティノンの、一般には発売されたことのないレコードを例に挙げました。
7/11 16:13

これは、これらのレコードが絶対的に重要だと私が考えているからでもなければ、これらの重要性を主張しようという意図を抱いているからでもありません(あくまでも「個人的」には好きなレコードであることは確かですし、特にハーグ盤は大好きなので多くの人に聴いてほしいと思っているのですが)。
7/11 16:13

これらが重要であるということが言いたいのではなくて、このようなレコードが存在していて、それはもしかすると大変に重要なものであるかもしれないし、また、思いがけない方向からの全く新たな問題を提起するものになるかもしれないという可能性があるのではないかということが言いたいのです。
7/11 17:11

一般的に言っても、ある事柄をめぐっての資料を収集し整理しておくことの意義というものはそのようなところにあるのでしょう。いつの日にか、単独で見ていたのでは捉えられなかった面が発見される端緒になるかもしれない、全く見えていなかった新しい文脈が見えてくるかもしれないということです。
7/11 17:11