60年代の終わりから70年代の初頭にかけて、偉大なマーラー指揮者によるこの第7番の録音が続けざまに行われたわけですが、ちょうどその時期に東ドイツでもヴァーツラフ・ノイマン指揮のゲヴァントハウス管弦楽団による録音がリリースされています。
東独Eterna 8 26 103-4 1968年録音、1970年リリース
このレコードはどうやら東独Eterna盤が出ただけのようで、西側ではあまり知られなかったようです。東西ドイツが統一されてから一般には知られるようになりました。
ご覧の通り、シンプルにSINFONIE NR.7とだけ書かれています。
『夜の歌』というあだ名がレコード会社の商業主義の表れであることを別の面から照らし出してくれるように思いますので、良くも悪くも「商業主義」とは縁がなかったと思われる旧共産圏で出されたこの第7番のレコードジャケットを次に並べてみます。
キリル・コンドラシン指揮/レニングラード・フィル
露Melodiya C10 07207-10 1975年3月録音、1977年3月リリース
同上の別のジャケットによるもの。
レコード番号は同じ。
チェコSupraphon 1410 2721-2 1977年9月~1978年1月録音
東独Eterna 8 27 790-1 1982年9月~1983年3月録音、1984年リリース