今日はアルバン・ベルクの125回目の誕生日です。
寿いでこのCDを聴いています。
初期の7つの歌/ワイン/管弦楽のための3つの小品
アンネ・ソフィー・フォン・オッター/クラウディオ・アバド/ヴィーン・フィルハーモニー
今はグラモフォンのベルク全集 に入っています。
初期の7つの歌から「ナイチンゲール」(テオドール・シュトルム)をある人に贈りたいと思います。
それはナイチンゲールが
ひと晩中うたったためだった、
あたりにひびき渡る
その甘い歌声に誘われて、
ばらが咲き出でたのだった。
あの子は今までお転婆娘だった、
それがもの想いに沈むようになり、
帽子もかぶらず、手にもったまま、
じっと夏の灼熱に耐えている、
自分ではどうしてよいかもわからずに。
それはナイチンゲールが
ひと晩中うたったためだった、
あたりにひびき渡る
その甘い歌声に誘われて、
ばらが咲き出でたのだった。
(喜多尾道冬・訳)