あまりにも有名な話だと思いますが、『大地の歌』の最初のレコードは1936年5月24日のブルーノ・ヴァルター指揮/ヴィーン・フィルの演奏を録音したSPです。


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米Columbia M 300(7枚セット 14面)1937年6月発売


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一部分を拡大してみました。



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レーベル面の拡大です。

上の部分にマーラーの顔がついていますね。


今日では何種類ものCDに復刻されていますから容易に聴くことができますが、このSPのアルバムを手にすると、ここから『大地の歌』のレコードの歴史が始まったのだなあという感慨がわいてきます。

マーラー: 交響曲「大地の歌」 ほか/ケルスティン・トルボルク
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マーラー:大地の歌/交響曲第5番「アダジェット」/他(ワルター)(1936-1938)/マーラー
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ところで、このヴァルターの録音以前の『大地の歌』の録音が断片的にではありますが残されていて、たいへんに興味深いものです。

第2曲(41~111小節)と第4曲(1~103小節)の断片だけですが、下に挙げた、BISのストックホルム・フィルハーモニーの75周年セットに収録されています。

何と、歌っているのがK・トルボルク(!)。さらに、指揮がヴァーツラフ・ターリッヒ(!!)。

1934年11月7日の演奏です。


もう少しまとまった形で残されなかったことがひじょうに残念です。



Stockholm Philharmonic 75th Anniversary/Kerstin Thorborg
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