本日2月23日は、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759)の誕生日です。
ご存知の方も多いと思いますが、今年2009年はヘンデルにとっては没後250年というアニヴァーサリー・イヤーなので、そのような年の誕生日というのは、何か微妙ではありますが、やはり寿ぎたいと思います。
それで、たぶん没後250年ということもあって出されたのだろうと思われる非常に凝ったCDを今日は聴いています。
それは『エイシスとガラテア』をメンデルスゾーンが1828/29年に編曲したものです。メンデルスゾーンと言えば、20日前の2月3日がちょうど生誕200年の日であったので二重の意味でおめでたいものではないでしょうか。
ヘンデル(メンデルスゾーン編曲)Acis und Galatea
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ちょうどこの時期のメンデルスゾーンは、『マタイ受難曲』の蘇演(バッハの死後忘れられていたこの曲を初めて演奏したのです)という音楽史上極めて重大な偉業に取り組んでいたのですが、一方でヘンデルのこの曲も編曲していたというのは驚異的なことのように思います。
まったく(ヘンデル+メンデルスゾーン)÷2という何とも不思議な心地よい世界が出来上がっています。
歌詞はドイツ語になっていて、姉のファニー・メンデルスゾーンが訳したようです。
ところでこの曲のドイツ語版編曲はもう一つあります。
モーツァルトによって1788年に作られていて、これにはK.566というケッヘル番号が正式に与えられています。
こちらはこちらで(ヘンデル+モーツァルト)÷2という他にはない至福の音楽が展開されています。
ドイツ語訳はヴァン・スヴィーテン男爵によるという説が有力ですが、はっきりとはわかっていません。
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