本日12月5日は皆さんご存知だと思いますが、モーツァルトの命日です。
が、それは多くの方がお書きになるでしょうから私は今日がちょうど亡くなって一年にあたるカールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007)について少しだけ語り、深夜にひたすら大音響で彼の音楽を流して偲びたいと思います。ちなみに今年の8月22日が生誕80年にあたりました。
シュトックハウゼンについて語ることは、すなわちそのまま20世紀の後半のクラシック音楽について語ることであるというくらいに重要な作曲家であったと思います。
これについて論じたいのはやまやまなのですが、たいへんに複雑な話になってしまいますし、それに何よりも今書いている時間がありません。
2枚のCDと1枚のDVDを紹介したいと思います。
若き日のシュトックハウゼンによって作り出されたと言ってもいいのが「電子音楽」という独自の世界でした。その電子音楽の記念すべき最初期の傑作が『少年の歌』(1955~56)です。
これが収められたCDを次に挙げます。
電子音楽1952-1960
このCDには初期の習作である
ETUDE (1952)
STUDIEⅠ (1953)
STUDIEⅡ (1954)
と
『少年の歌』のあとに作られた大作
KONTAKTE (1959-60)が収められています。
このCDについている若き日のシュトックハウゼン。
そして、晩年の名作(?)『ヘリコプター・カルテット』。
あのアルディッティ弦楽四重奏団がそれぞれ4機のヘリコプターに分乗し(初演はオランダ空軍のアクロバット・ヘリ。チーム”ザ・グラスホッパーズ”のヘリコプターだそうです)、演奏するという曲です。
とんでもないとお思いでしょうが、これが聴いてみると確かにとんでもないのですが、いいんです。
演奏だけのCDと、ドキュメンタリー仕様のDVD(何と日本語字幕つき!)が出ています。
詳しくはHMVの商品レヴューをご覧ください。
ヘリコプター・カルテット(DVD)
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ヘリコプター・カルテット(CD)
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ところで、これは「クラシックの死」の現われなのか
それとも新たな創造なのか。