1980年(だったと思いますが)以来、国内盤(東芝EMI)のレコードで愛聴してきたフランソワ・デュシャーブルが弾いた『幻想交響曲』(リストによるトランスクリプション)のフランス・オリジナル盤を少し前に入手しました。
これです。
C 069-73004
録音 1979年9月と12月
曲、演奏、録音そしてジャケットすべてがたいへん素晴らしい。
ジャケットに使われている絵の出典についても、裏面にきちんと記されています。
ニッパー君のまわりもフランス語です(当然ですが)。
見開きジャケットの内側についている若き日のデュシャーブル。
今でこそトランスクリプションはそれほど珍しいものではなくなりましたが、このレコードが発売されたころはそうではありませんでした。
もしかすると『幻想交響曲』のリスト版の録音としては最初のものではないでしょうか。
出た直後から私はすっかりこのレコードが気に入り、とてもよく聴いていたものです。
そしてこのレコードでピアノのためのトランスクリプションというものの面白さに目覚めてしまったのでした。
数ヶ月前にようやくCD化され、千円で出ています。
このレコードでデュシャーブルが気になっていた1981年に実にタイムリーな形でカラヤン指揮のベルリン・フィルと共演したバルトークの第3番の協奏曲をFMで聴きました。
たぶんザルツブルク音楽祭での録音だったと思います。でも、それについてはまたにします。
そうそう、今日はデュカスの誕生日です。
それとホロヴィッツの誕生日でもあります。
追記:デュシャーブルについては、ANASTASIA-NABUCCOさんがブログのこちらの記事 で、デュカスについてはこちらの記事 で詳しく書いていらっしゃいます。